結果が求められるプロ野球の世界。不人気、不評、成績不振、トラブル勃発‥‥さまざまな名目で指揮官の契約延長は見送られ、途中解任される。その「空席」を巡る動きが、シーズン終了を待たずして早くも活発化。謎の交代から仰天の「ウルトラC」まで、セ・パ各球団の来季を追った。
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7月19日、広島・松田元オーナー(60)が野村謙二郎監督(45)の来季続投をはやばやと宣言した。12球団の先陣を切ったこの続投第1号に続き、9月12日には阪神の南信男球団社長(56)、巨人・渡辺恒雄球団会長(85)がそれぞれ、真弓明信監督(58)、原辰徳監督(53)が最終成績にかかわらず、来季も指揮を執ることを明言。首位を走るソフトバンク・秋山幸二監督(49)やヤクルト・小川淳司監督(54)にも、退任する理由は見当たらない。
では、その他の監督はどうなのか。不可解なのは、9月15日に報じられた、日本ハム・梨田昌孝監督(58)の「今季限り」だった。ソフトバンクと首位争いを演じ、CS突破で日本一の可能性があるにもかかわらず、〝V達成でも退任〟を表明したのだ。スポーツ紙デスクが解説する。
「日本ハムという球団は、成績によらずちょくちょく監督を代えたほうがいいという考え方を持っている。1人の『色』を付けるといろんな弊害を招くからよくない、と。梨田監督は手腕も評価されているし、地元でも人気がある。マスコミ対応もいい。だけど契約を延長しないということです」
何やらスッキリしない感じだが、球団関係者はこんな裏話を明かしてくれた。
「監督本人が『もう(日本ハムは)いいや』と思っているんです。中田翔(22)を4番に育てたのを手土産に、いいイメージのまま去る。大阪から単身赴任していて、そろそろ戻りたいんですよ。そして岡田彰布監督(53)の3年契約が切れる来年オフ、オリックス監督に就任したい。岡田監督も来季で2年契約が満了する阪神・真弓監督の後釜を狙っていますから、ちょうどいい具合にハマる。日本ハムのフロントもそうした梨田監督の気持ちを知っているため、引き止めないのです」
実にクールな関係と言うべきか。後任に名前があがっているのは、これまた「なぜ?」という感のある野球評論家の栗山英樹氏(50)だが、「日本ハムは創価学会系の選手を獲る傾向がある。山田正雄GM(67)がスカウト時代に、創価高校、創価大学と強いコネクションができたためですよ。主力では小谷野栄一(30)、八木智哉(27)など。栗山氏(創価高出身)もそのルートです」(前出・デスク)
ところが、「栗山氏はない」と断言するのは、先の球団関係者だ。
「数年後には生え抜きのスターである田中幸雄打撃コーチ(43)を監督に据えて長期政権を作りたい。そのためには、田中コーチを『育成』できるワンポイント監督が必要になる。指導者経験ゼロの栗山氏ではダメで、メジャーで指導者修業実績もある、OBの横浜・白井一幸二軍監督(50)の招聘でほぼ固まっています」
それぞれの思惑が合致した人事なのである。
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