初回が視聴率11.4%、第2話が12.2%、第3話が9.4%に急落。第4話が8.0%‥‥。仲間由紀恵(33)の主演ドラマ「サキ」(フジテレビ系)が超低空飛行中だ。内幕を探っていくと制作側の問題に加え、仲間自身の“内なる問題”も見えてきて‥‥。
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「『サキ』の視聴率低迷にも仲間は特に落ち込まず撮影に臨み、しっかり共演者やスタッフに気を遣っている。周囲は仲間をもり立て何とか視聴率をアップさせようと躍起になっているところです」(フジ関係者)
一昨年に放送された仲間主演の「美しい隣人」と同一の主人公が、標的の男たちを手玉に取り破滅に追い込む「サキ」は、キャラ設定では完全な「悪女」。ところが、この仲間がどうにも迫力不足だという。作家の麻生千晶氏は、まず物語自体がおかしいと、辛口の評価。
「人間関係が描けておらず、話の展開はダラダラ。斬新な驚きもなく不自然な展開も目立ちます。例えば、初回で工場を経営している両親が経営悪化で幼い娘を捨てたというんですが、自分が食べなくても子供には食べさせるのが親。で、工場を立て直し7年後に弟を産む? そんな活力があれば娘を捨てなかったはずです。
サスペンスとは心の内をうまく表現するものなのに、これじゃ、とうていサスペンスにならない。日本のドラマで『悪女』がうまく描かれたためしはないですが、仲間さんもこんなドラマに出てたらダメになるだけです」
一方、前出・テレビ関係者は、仲間自身が抱える問題点をこう解説する。
「彼女はデビュー以来、清純派女優で売り出し、所属事務所が箱入り娘のように大事に育ててきた。恋愛もご法度で、NHK大河『功名が辻』で共演した上川隆也(47)との熱愛を一部スポーツ紙が報じた時は、事務所幹部が激怒し、書いた記者を呼び出したほど。以前、交際が報じられた俳優の田中哲司(46)とは続いているようですが、恋愛経験が少ないこともあってか、とても悪女を演じられる深みはなく、演技が薄っぺらで、色気も出ない」
これまで仲間をブレイクさせたドラマといえば、「TRICK」(テレビ朝日系)と「ごくせん」(日本テレビ系)の2主演作で、ともに映画化されるほど大ヒット。しかし、どちらの主人公も「サキ」とは正反対の明るく元気なキャラだった。
映画関係者が明かす。
「実際、『TRICK』『ごくせん』とも続編制作のオファーがありましたが、事務所側が『女優に作品の色が付くのがイヤ』と断り続けた。確かにここ数年の主演ドラマでは『ジョシデカ!』(TBS系)と『ゴーストママ捜査線』(日テレ系)で女刑事に、『アンタッチャブル』(テレ朝系)では事件記者に扮し、役の幅を広げようとしたが、いずれのドラマも当たらなかった。とはいえ、事務所の社長が芸能界の実力者で次々出演オファーが舞い込むため、じっくり役作りを考えるヒマもない。このままでは“低視聴率女王”と呼ばれるのも時間の問題かもしれません」
しかし、ここに来て、仲間もいよいよ背に腹は代えられなくなってしまったようだ。
「『ごくせん』の映画版最新作の製作について水面下で調整に入っているようです。ドラマの続編は断ったようだが、『映画なら』と事務所サイドがようやく前向きになった」(前出・映画関係者)
09年公開の「ごくせん THE MOVIE」の興収は34.8億円。もう「ヤンクミ」に頼るしかない!?