事件

島田紳助「真・100の言葉」 「俺のケツモチは極心や!」「東京03の芸人生命も1時間20分」

紳助親分の芸能生活において〝遺書〟となった「島田紳助 100の言葉」(ヨシモトブックス)がバカ売れしている。とはいえ、書かれている内容は、カタギ向けの建て前ばかりなのである。代わりに本誌が「紳助一家」の「綱領」たりうる「真・100の言葉」を伝えたい。
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 同著は今年1月に出版され、8月で7刷りとなるベストセラーだ。中身には、〈うつであっても、仕事をすれば治ります〉 などという、ヤクザよろしく乱暴な意見や、〈人前で泣ける人間は、強いのです〉 なる、親分の自己弁護かと思うような金言も並んではいる。が、そんなものは「真・100の言葉」からすれば、なまぬるい。
 とりわけ、親分の十八番といえばこれだ。
「俺のケツモチをどこだと思ってる。極心連合会やぞ!
 まさに伝家の宝刀である。酒場で絡まれた時など、使えるものなら一度は使ってみたいが、本当に使用するようになれば、その結末は周知のとおりである。
 その引退会見も名言のオンパレードだった。
「この程度で引退しなくてはいけないんです」
「僕の中ではセーフだと思っていましたが、アウトだと言われたら、芸能界のルールはそうだということ」

 他の芸能人を牽制しながらも、未練たらたらのセリフである。
 一方で、
「謹慎処分だったら、若いやつに示しがつかない」
「(ヤクザ幹部とのツーショット写真が存在していたら)皆さんの前で切腹します」

 などと、おおよそカタギとは思えない文言で力強く言い切った姿も目立った。
 後者についてはその後、極心連合会・橋本弘文会長と一緒に収まる写真が世に出てしまったが‥‥。
 さらには、完全に違う世界の人なのでは、と思わせるのに十分なこんな言葉まで飛び出している。
「A氏(渡辺二郎被告)を介してB氏(橋本会長)に『心はひとつですよね』とメールを送ったことはある」
 かつて99年に、サッチーこと野村沙知代さんが大バッシングを受ける騒動が勃発した際には、こう語っていたものだ。
「あんたら、いじめすぎや。暴力団にガラ悪いとイチャモンつけるのと同じやで。放っておいてあげたら」
 今こそ親分がもう一度、使いたい言葉であろう。

一般社会でも応用できる!?
 紳助親分が「抗争」よりも、一方的な「制裁」を好んだのは知られている。
 近年で有名なのが、09年に勃発したお笑いトリオ「東京03」への恫喝事件である。紳助親分は、「オールスター感謝祭」(TBS系)に初出演した3人から収録前に挨拶がなかったことに腹を立てた。番組が始まり、東京03が初登場だとして紹介されたのだが、親分は冷めた目でこう先制の一撃を食らわせたのだ。
「誰や? 知らんなあ」
 そして番組の中盤過ぎ、ショーが始まって回答者席が暗転するや、東京03の近くまで歩み寄ってひと言。
「初めまして。紳助と申します」
 さらに胸ぐらをつかむなどのかわいがりを繰り広げたのち、番組後半にはダメ押しで3人のタマを取った。
「(番組終了まで)あと1時間20分となりました。東京03の芸人生命もあと1時間20分です」
 本人たちはもちろん、周囲すらも凍りつかせたのだ。
 もしこれらの暴言を一般社会で応用し、限度を越えてしまったら、次の言葉が役に立つかもしれない。04年に発生した吉本興業の女性社員に対する暴行事件後の謝罪会見に学ぼう。
「100%僕が悪い。完全に僕が間違ってました。多くの方にご迷惑をおかけして、ホンマに心の底から反省しています」
 もっとも、肝心の紳助親分は、こうした殊勝なセリフを吐いてからも幾度となく弱者を威嚇し続けたのだからいただけない。
 一方で、色欲の強さも並外れていた。
「隙あらばエッチするという姿勢は1%でも持ち続けたい」
 そんな哲学を持っていたという。そして手口については、若手芸人たちにこう説いていたそうだ。
「ブサイクはしゃべって口説け」
 にもかかわらず、親分自身が故・上原美優さんに、こう言い寄ったとまことしやかにささやかれている。
「(有名な暴走族の連合体である)関東連合が怖かったら俺とつきあえ」
 確かにしゃべってはいるが‥‥。あるいは、自分はブサイクではないという前提のためだろうか。
 ところで94年、紳助親分にモデルのA子さんとの不倫報道が出た。釈明会見では、現在でも女性タレントたちを相手に繰り出していると噂の口説き文句を否定した。
「私情で番組に出したことはない。たまたまスタジオに行ったら、彼女がいて驚いたことがある」
 言っていることとやっていることが支離滅裂だったことも多いようである。

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