41歳の誕生日の前日、藤原紀香が自身のフェイスブックに意味深なコメントを綴った。いったい彼女に何があったのか!?
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〈とても信頼していた仕事関係の仲間に裏切られたり、セクハラ・パワハラを受けていた仲間を助けるためにいろんなことに巻き込まれた〉
藤原がこれまでの人生を振り返り、こんなコメントを書き込んだのは6月27日のことだった。「裏切られた」とは穏やかではないが、2週間以上削除されていないことから、その思いの深さがうかがえるのだ。ベテランの芸能記者が彼女の芸能生活を述懐する。
「ミス日本からキャンペーンガールになり、93年には深夜番組『クイズ!紳助くん』のアシスタントを務めます。このクラスの女性芸能人の生活は過酷そのもの。テレビ局のディレクターや番組を仕切る大物芸能人などから理不尽な要求をされたりすることは日常茶飯事です。セクハラ・パワハラは当時の自分のことを指しているのではないですかね」
その後、藤原は阪神・淡路大震災を経験。「いつ死ぬかわからない」と考え、東京進出を決意した。
上京後は96年に格闘技番組「SRS」のメインキャスターに抜擢され、00年にはCMの女王と呼ばれるようになる。前出・芸能記者が語る。
「男性スキャンダルも枚挙にいとまがなかった。特に加藤雅也と交際した時は、これからの紀香を考えた事務所サイドがこれに反対し、彼女は泣く泣く別離を選んだのです」
06年に藤原は吉本の芸人・陣内智則と婚約し、翌年、華々しい結婚式をあげる。しかし、わずか2年で離婚となった。
「陣内と前後して、ミュージシャンとも交際していました。紀香としてはこちらのほうが本命だったのですが、『格の違い』を理由に事務所から猛反対された。紀香が信頼している占い師の後押しもあり、陣内を選んだのです。離婚後、10年には年下のプロゴルファー・近藤共弘との熱愛がささやかれましたが、交際には発展しませんでした。11年にも証券アナリストとの婚前旅行が報じられましたが、これも翌年に破局しています」(前出・芸能記者)
今年4月には、外資系テレビ制作会社に勤務する30代のディレクターとの熱愛が報じられた。この時、藤原は周囲にこう言って怒りをあらわにしたという。
「何でこんな記事が出ているんですか! ありえませんよ!」
苦いオトコ遍歴を経たあとの感情の爆発だが、ある芸能関係者が解説する。
「記事が事実無根だったことが怒りの理由の一つです。事務所サイドが、そろそろ自分の足で歩いてほしいと思ってガードを下げたところにこうした記事が出てしまったのです。この行き違いが彼女の激情に拍車をかけました」
一方で、最近の藤原は米放送局のオリジナルオーディションの審査員や、衛星放送のドラマ出演。ボランティア活動に精力を傾けている。大作やゴールデン枠のドラマの主役を張ることもなく、芸能人としての活躍は一線級とは言えない状態だ。
「不惑の40歳を越えて振り返れば、仕事も私生活も決して満足のいくものではありません。これまで助言を与え、過剰に守ってくれた人たちが、突然一人歩きを要求してきたわけです。情緒不安定に陥り、恩人たちに恨み節を吐き出す気持ちになったのでしょう」(前出・芸能関係者)
冒頭のコメントの直後、〈でも負けなかった!〉と困難に打ち勝ってきた人生を振り返った藤原だが、芸能評論家・三杉武氏が今後についてこう語る。
「本来は気さくな性格で、お笑いにも造詣が深く、下ネタにも対応できる、高い“バラエティ力”を持っているのに、最近はそういった部分が生かされていないような気がします。さんまさんがイジったり、有吉さんにアダ名を付けられたりすれば、まだまだ新境地が開拓できそうなんですが」
熟女の域に入っても変わらぬボディを維持している藤原。最近は文化人的な活動が目立つが、裸身をさらすという脱皮にも期待したいところである。