芸能

半沢直樹“最終回、幻のラストシーン”(2)鬼気迫るラストシーンにかたずを飲んだ

20131010p

 真相を探る過程で、最終回でカットされた“未公開シーン”があったことを突き止めたのだ。

 幻のシーンは半沢のドヤ顔ラストの次に用意されていたという。

 半沢には当然昇進の辞令が下り、祝杯を交わそうと居酒屋で待っていた同期の2人は、半沢から出向の報告を受けると、不満を爆発させる。

「いったい、どういうことなんだ!」

「それはないだろう」

 2人は半沢が思い余って会社を辞めてしまうのではと案じると、ここまで辞令に関して完黙していた半沢が、初めて胸中を吐露する。

「オレは会社を辞めたりしない。新しい会社で頑張るだけだ」

 むごい人事も天命と考え、半沢は出向先で実績を上げ、再び銀行へ戻る決意を示して、ドラマを締めくくるはずだったというのだ。

 これほど重要なシーンが、なぜ全てお蔵入りになってしまったのだろうか。

 ドラマ関係者がこう打ち明ける。

「台本上では、この3人の場面がラストシーンとなる予定でした。しかし、最終回後半は半沢と大和田の一騎打ちがメインとなり、土下座のシーンが何よりも重要な意味合いを帯びてくることになった。さらに、香川さんも最大の見せ場として、半沢に土下座を命じられてから、足元にひれ伏すまでに5分以上を要する鬼気迫る熱演でした。そのため、最後の同期3人のシーンはカットになった」

 しかし、前出・ペリー氏は別の見立てをする。

「人気ドラマでも話が完結してしまえば、視聴者はそれで満足して、冷めてしまいます。だから、あえて満足させないで、次を期待させるのはテレビドラマの常套手段でもあります」

 前述の本誌アンケート調査では、「気分がモヤモヤした」という回答がトップだったが、僅差の2位(65人)には「続編を見たいと思った」がランクインした。

 芸能デスクが解説する。

「この中途半端な終わり方はドラマ業界では『クリフハンガー』と呼ばれ、視聴者を『宙づりのまま』にすることで、興味を引き伸ばす演出の一つです。日曜夜9時に半沢を見なければ1日が終わらないという社会現象になったわけですから、謎を残した終わり方をすれば、興味はさらに雪ダルマ式に増す仕組みです」

 過去にも視聴者がお預けを食らったケースがあった。同じくTBSで09年に放映され、平均視聴率20%を超えた人気ドラマ「JIN─仁─」だ。

「パート1では、仁の頭の中の胎児の謎は解けないままラストを迎え、見ていた視聴者は『アレは何だったんだ?』と大騒ぎになりました。しかも、ドラマ終了直後、続編は作らないという話でした。結局、続編が放送されて謎は解けましたが、それまで1年半ほど待たされました」(前出・ペリー氏)

 この時も、最終回の瞬間最高視聴率はパート1が29.8%、パート2が31.7%と高い数字を記録している。

「大和田を土下座させ100倍返ししたのに、そのあとが『バンザーイ! なしよ』ですからね。でも、続きを見せるためにはあれぐらいのインパクトが必要だったのかも。『小説の続きがあるんだから当然、続編をやるんでしょ』ぐらいに思っていた視聴者をザワつかせてやろうというテレビ局の作戦だったのではないでしょうか」(前出・ペリー氏)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「自宅火災で犠牲者2人」自民党・猪口邦子議員と愛娘に暴言を吐いた蓮舫の「最悪の後味」
2
ヤクルト6億円に巨人は18億円だって!? ソフトバンクFA石川柊太「適正評価額」を高木豊が解説
3
【緊急速報】阪神FA大山悠輔に「まさかの残留」を決断させた坂本勇人・岡本和真の動きと「襲撃予告」
4
「FA熟考」阪神・大山悠輔にトラ番メディアが「はよ巨人に出てって」「もう帰ってこんでエエわ」怒りのホンネ
5
【暴言サッカー】ふざけるな韓国!アジア最強決戦ACLEをコケにした「浦項」監督を許さない