芸能

「藤圭子バブル」を絶対に許さない元夫の鼻息

 8月22日にマンションから飛び降りて壮絶な最期を迎えた歌手・藤圭子(享年62)。近年は消息もつかめていなかったとはいえ、昭和を代表した歌姫であり、宇多田ヒカルの母としての顔も含め、世間に与えた衝撃は絶大だった。

 そして没後から3カ月が経った今、芸能界特有の「追悼ブーム」が巻き起こっている。CD全集が品切れになったのはもちろん、書店をのぞけば、緊急出版されたムックや評伝本がいくつも並んでいる。こうした中、話題性でも売上げの点でも破格なのは沢木耕太郎氏が書いた「流星ひとつ」である。藤圭子が最初に引退した直後にインタビューを行ない、30年以上もの封印を解いて公開した「いわくつきのドキュメント」となっている。

 ノンフィクションの巨人らしい筆致はみごとであるが、元夫の宇多田照實氏のブログにはこんなやり取りがある。

〈沢木耕太郎さんの「流星ひとつ」は読みましたか?〉

 ファンの問いかけに照實氏の返答はこうだ。

〈厚かましく本を送ってきました。許諾もしていないし、30年以上前に発売予定だった本。藤圭子は怒っていると思います〉

 厚かましく‥‥とは大人の常識を疑うような文言であるが、これにファンのクールな指摘が入る。

〈離婚再婚を繰り返し愛する妻を自殺から守れなかった元夫が出版の承諾を得る得ないを言う立場にありません〉

 ここで照實氏はブチ切れた。

〈僕はNYで原稿を受け取った藤圭子の怒りを目の当たりにしています〉

 主役が故人となってしまった以上、出版をめぐる心情的な部分は確認の取りようはない。ただ、藤圭子を愛した多くのファンや関係者に対しても一切の別れの場を与えず、さらに沢木氏が「宇多田ヒカルさんに知ってほしい」と書いた本まで全否定する。もし、今年の「紅白歌合戦」でNHKから追悼コーナーの打診があっても、同じようにニベもなく断ってしまうのだろうか‥‥。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , , , , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    「王座戦」初防衛に王手をかけた「鬼神・藤井聡太」の勝利の方程式は「パイナップル・キノコ抜き・室温20度」

    いくら漫画でも、こんな展開は描けない。将棋の第72期王座戦5番勝負第2局が9月18日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われ、午前9時の対局開始からわずか30分で76手まで進む「AI超速将棋」を藤井聡太七冠が制して2連勝。王座戦初…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
これは橋本環奈の「黒歴史」になる!「おむすび」からもう離脱して「あんぱん」を待ち望むガッカリ感
2
【非情】なぜ戦力外通告!? 阪神と西武のクビ選手は「宝の山」だった
3
楽天・田中将大「日本ハムにトレード」画策の「新庄監督なら再生してくれる」200勝フィーバー商法
4
ついに「女子アナ採用ルール」をブッ壊したテレビ東京の「他局が恐れる戦略」
5
山田邦子が禁断暴露!「トド発言スキャンダル」あの大御所芸能人に「いっぱいイジメられた」