3月25日、ついに就任以来初めて顔を合わせた日韓首脳だったが、慰安婦問題には一切触れない肩透かしとなった。それもそのはず、かつて韓国は米国に慰安婦を“提供”し、日本を口撃すれば米国を巻き込む事態になるからだ。しかも、慰安所管理人の親玉は、朴大統領の実の父親だった!
「マンナソ パンガプスムニダ」
3月25日、オランダ・ハーグで開かれた日米韓首脳会談の冒頭。安倍晋三総理(59)は、朴槿惠〈パク・クネ〉大統領(62)に韓国語で「お会いできてうれしいです」と、挨拶をした。このリップサービスに、朴大統領は「シカト」という、実に子供じみた攻撃で応えたのだ。外信部記者が語る。
「会談は、アメリカの呼びかけで実現しました。女性である朴大統領が中央の席に座る案が出ましたが、韓国側は、安倍氏と横並びに座るほど、両国の関係は良好ではないと拒否。結局、オバマ大統領(52)が中央に座ることになりました」
約45分の会談で話し合われたのは「北朝鮮問題」だけだった。それまでさんざん、「告げ口外交」で日本批判を喧伝してきた朴大統領だが、最重要テーマである歴史認識問題には、一切触れなかったのだ。
「慰安婦問題に言及せず、韓国の一部の政治家から『失望した』と非難の声が上がりました。こうなることを覚悟で、朴大統領が沈黙した理由は、米国への配慮があったようです。それは、朴大統領が隠したかった史実が韓国の国会の場で明らかになったことと、つながっているのです」(前出・外信部記者)
昨年11月6日のこと、韓国の野党・民主党の女性議員が質疑に立ち、閣僚の女性家族部長官に、こう質問をした。
「『米軍慰安婦』という言葉を耳にしたことありますか? 1962年11月、(売春行為を禁じる)淪落〈りんらく〉行為等防止法が制定されました。しかし、『基地村』の性売春が合法的なレベルを超え、国家が組織的に主導していたという証言と証拠があります」
さらに、女性議員は、国家記録院から取り寄せたという「基地村浄化対策」と題された文書を公開した。
「米軍慰安婦の集団居住地域を『基地村』と呼びます。77年作成の文書には全国に62カ所、9935人の売春婦が生活していたと記載され、性病対策などの方針が掲げられていました。書類の署名欄に朴大統領の父親で、当時の大統領であった朴正煕〈パク・チョンヒ〉氏の直筆サインがあったことで、大問題となったのです」(前出・外信部記者)
国家が先導して、米国を相手に慰安婦“商売”をしていた事実と、その“管理人”が朴大統領の父親という衝撃的な話だ。産経新聞ソウル駐在特別記者の黒田勝弘氏が明かす。
「左派の『ハンギョレ新聞』などわずかなメディアが報じただけで、右派系のメディアは日本に有利な情報になりかねないと判断したのか、報じませんでした」
ならば、その詳細を報じよう。
◆アサヒ芸能4/1発売(4/10号)より