90年代に最もCDを売りながら、一転して奈落の底へ叩き落とされたASKA(58)。覚せい剤使用容疑は今も厳しい取り調べが続いているが、同時に“薬物セックス”まで取りざたされて──。
それは飯島愛(享年36)の訃報の翌日のこと。08年12月25日付のブログに、こんな記述がある。
〈彼女は、何と申しましょうか、“遊び”が過ぎて、知らずでか、わからずでか、とんでもない事をしていた様です〉(原文ママ、以下同)
ブログの主は、バラエティ番組で飯島と共演の機会も多かったデヴィ夫人(74)である。死亡推定日時から発見まで1週間も経過した“怪死”であったが、その謎をデヴィ夫人はブログでこう推察していたのだ。
〈どの様な人達とお付き合いがあったのか皆目わかりませんが、映像や写真を撮られ、所持していた人達にゆすられ、恐喝され、つきまとわれ、公表の恐怖にさらされながら、生きた心地もなく、暮らしていた様です〉
飯島の芸能界引退(07年3月31日)から死亡までの2年弱に、何度となく浮上した「闇社会との関連」──それがここにきて思わぬ方向に発展している。
「週刊文春」6月5日号には、こんな見出しが躍った。
〈ASKA転落のきっかけは飯島愛変死と『麻薬性交ビデオ』騒動〉
要約すればASKAは、飯島が亡くなる数カ月前に彼女のマンションでMDMA(合成麻薬)を使って飯島とセックスをし、その様子をビデオに撮られていた。飯島が亡くなったことでビデオの流出を怖れ、そこから重度の薬物依存が始まったというものだ。
飯島のAVデビュー以前から親しく、晩年も交流があった女性・S子さんから、こんな話を聞いた。
「愛ちゃんからASKAさんと特別な関係にあったという話は聞いていません。ただ、愛ちゃんが亡くなった直後、昔はヤクザ組織にいた男性と食事する機会があったんですよ」
その男は飯島とも親しかった。そして、必死の形相で「クスリを売ってくれない?」と頼まれたというのだ。S子さんが続ける。
「愛ちゃんが芸能界を辞めた直後でした。その男もカタギになっているから『俺はクスリは売れないし、そんなことはやめなよ』って注意したそうです。最初は彼の話を信じられなかったけど、でも、彼がわざわざウソをつく理由もない。もし薬物に手を出していたとしたら何のために‥‥」
今回の報道があるまでノーマークだった「ASKA&飯島愛」の“密愛”だが、飯島がASKAの熱烈なファンだったことは自身のブログで明かしている。
くしくも遺体発見のちょうど1年前、07年のクリスマスイブにはコンサートで感激した様子を無邪気につづっているのだ。
それでは、冒頭に記載したデヴィ夫人のブログは、ASKAとのことを示唆していたのか──。記者の直撃にデヴィ夫人の事務所はこう回答した。
「ブログを書いたことは事実ですが、今回の文春報道との関連についてはノーコメントです」
現在も閲覧が可能な当該ブログだが〈映像や写真を撮られ、所持していた人達に〉の部分だけ削除されている。
また飯島の運転手を務めた人物を、没後にASKAが雇ったという別報道もある。ASKAの供述は、飯島愛の死の真相まで解き明かすのだろうか‥‥。