松山ケンイチといえば、2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」で主役を演じたものの、大河史上ワースト記録となる最低視聴率7.3%、平均12.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、“低視聴率男”という不名誉な称号を得てしまった。その後は、ドラマで姿を見ることは少なくなり、舞台や映画などで“お茶を濁している”感もある。
そんな松山に久々にお声がかかった。6月スタートの連続ドラマ「ふたがしら」の主演だ。ただし民放キー局ではなく、WOWOWでの放送。江戸時代を舞台に、盗賊一味から抜けた男たちの旅話で、相棒役には早乙女太一が選ばれた。
芸能ライターが解説する。
「大河以前と以後でこんなに扱いが変わるとは、松山自身も思っていなかったのでは。そもそも、ギャラが安くて長い拘束時間の大河に飛びついたのは、出演後にもたらされる全国区の知名度とギャラアップ、CM増を狙ってのこと。だが、それも高視聴率をたたき出していればこそ。想定外の低視聴率ですべてが水の泡になった。今回も視聴率の出ないWOWOWで早乙女との“W主演”という形でリスクヘッジしているようです。ただ、有料放送では視聴者層が限られていて話題にものぼらないし、ギャラも高くない。当然、CM増にもつながらないので、今回の出演にはメリットは少ない」
実は、松山は大河以降に出演した主演ドラマ「遠い約束~星になったこどもたち~」(TBS系)でも大コケしている。「終戦69年ドラマ特別企画」と銘打ちながら、放送は終戦記念日から10日も過ぎてから。実体験に基づいて書かれた本を原作にし、リアルさを売りにしたが、平均視聴率は何とひとケタの5.3%だった。
松山がさほど旨みのないドラマ出演を決めたのは、“視聴率恐怖症”に陥っているからなのかもしれない。
「子供ができてから、松山は仕事第一の考え方が180度変わり、家族第一主義に変身。妻の小雪が時間的な拘束が少なくて、実入りのいい仕事を選んで出ているが、それにも限界がある。公立の保育園3つの順番待ちをしていたが、一向に空きがなく、昨夏、月8万円もかかるインターナショナル・プリスクールに長男を入れた。長女もその予定だという。養育費を稼ぐためにも、いよいよ仕事を選んでいられなくなったのでは」(芸能リポーター)
このままでは主演どころか、主夫一直線になりそうだ。