日本の閉塞感をブチ破るのは、酸いも甘いもかみ分けたオッサンたちじゃないか─そんなアサ芸世代の思いを体現している熱い中年男の筆頭が、横浜DeNA・中畑清監督だ。就任時から話題にコト欠かない絶好調男の、味わい深い「舌好調エピソード」を、現役時の背番号にちなみ24連打でお届けする!
中畑清監督(58)を、「人気低迷の球界の救世主」だと評するのは、スポーツ紙野球担当記者だ。
「現役時代の“絶好調!”に代わるキャッチフレーズとして“熱いぜ!”を提唱した沖縄・宜野湾キャンプ2日目の2月2日には、監督自身がインフルエンザでダウンし新聞の1面を飾り、身をもって『熱いこと』を実証。最初は冷笑していた報道陣からも『野球ではなく笑いの神が降りている』と絶賛されています」
その予兆はキャンプ前からあったと、野球専門誌記者が語る。
「監督就任の意気込みを聞かれると、一本足打法の体勢をとって『エイエイ、オ~貞治です!』と、力強く返答。その勢いは、キャンプイン後も増すばかりで、チームの全体ランニングでは止まる時に『ヘンターイ、止まれ!』と、オヤジギャグ全開でした」
しかも若い選手やマスコミ陣にも一切媚びずに、時代を感じるオールドギャグを連発するのが中畑流だ。
「インフルエンザから復帰した7日には『ガマン、ガマン、夕日のガンマン』と言い放ち、うがいの際にはコップ片手に『カンパーイ、はナシよ』。欽ちゃんのギャグをひねったようですが、その勢いで報道陣が笑うと『ヨシッ!』とガッツポーズをして満足気でした」(前出・スポーツ紙記者)
この監督のノリ、現場の選手たちはどう思っているのか。野球ライターが話す。
「最初はウザがる若手もいましたが、今は『これだけ注目されれば、頑張るしかないですよ!』と活気が出ています。そうはいっても、選手の顔と名前がまだ一致しない中畑監督に戸惑う選手もいる。投手の加賀繁(26)が、『僕の名前、わかりますか?』と監督に尋ねると『ヒントをくれ!』。加賀が『石川県の有名な市です』と言うと、『そうか、北島三郎だ』と意味不明でした(笑)」
そんな中畑のよき理解者が、巨人時代の先輩でもある高田繁GM(66)だ。前出・専門誌記者が言う。
「1月17日、異例の『中畑監督就任を祝う会』が催され、ミスター(長嶋茂雄・巨人終身名誉監督)や松井秀喜をはじめ約1500人が集まった。高田GMが途中で退席しようとしたので、なじみの記者が声をかけると『いいの、いいの。中畑に全部つきあっていたら疲れるから』。キャンプイン後も『(中畑監督に)先発投手を伝えると全部マスコミに話しちゃうから監督には教えないほうがいいな』と話していました」
チームの総指揮官にも作戦を秘密にするとは、そのことがたとえ監督にバレても怒られないだろうという信頼の表れ!?
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