セ・パ主要選手これがが「給料ボッタクリ」番付だ
裏金問題がにわかにクローズアップされる中、年俸そのものがあまりに高額な選手が多数いる。その成績でこの金額かよ、とツッコミ必至の関取・・・・いや、高給取りの「ボッタクリ番付」を、本誌が独自に作成した。
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複数の球界関係者が声をそろえて横綱に推すのは、巨人・小笠原道大(38)。複数年契約の弊害が出たといえるボッタクリ状況だ。巨人担当記者が言う。
「今年で2年契約が満了する。成績を残さなければ放出でしょう。首脳陣は6、7番の気楽な打順で打たせる方針で、どこまでできるかです」
昨年は前半戦に極度の不振に陥り、わずか68安打、本塁打は5本という惨状をさらした。が、契約更改では現状維持の4億3000万円。成績を見れば、耳を疑う法外な給料である。
「昨年、急に衰えました。今年のキャンプでは、調整法も変えた。今までは序盤にゆっくりとしたスイングを繰り返し、開幕に近づく頃にフルスイングしていくという、独自の方法でした。でも今年はフルスイングの時期をだいぶ早めている」
焦りの表れだろうか。そういえば、清武氏の暴露本にも、「小笠原は衰えた」という、原監督の見放すような言葉が紹介されていた。
もう一人の横綱は、阪神・城島健司(35)。膝と肘の故障という爆弾を抱え、今年は捕手から一塁手に転向する。これまた複数年契約ゆえ、昨季1割8分9厘などというとんでもない数字を残してなお、4億円も懐に入るのだから、笑いが止まらない。阪神担当記者によれば、
「球団内には『負担の少ない一塁転向で打撃に専念して、30発打ってくれればいい』との声もありますね。本来、勝負強い打者ですから。ただ、20発程度ではボッタクリと言われてもしかたないでしょう」
一方で、球団関係者はこんなことを言うのだ。
「本来の一塁手であるブラゼルと争わなアカン。もしブラゼルの調子がよかったら、爆弾を抱える城島は超高額なベンチウォーマー、代打要員になる」
大関クラスの巨人・高橋由伸(36)は昨オフの契約更改で、3億5000万円から1億7000万円へ急降下する大減俸を飲んだ。
「それでもこの金額ですよ。さらに半額が適正額でしょう。今年はプライドを考慮されて、右投手相手だと7番ぐらいで出場できるかもしれません。『名誉レギュラー』みたいな感じですよ。しかし、何といってももらいすぎなのは、原辰徳監督(53)でしょうね。昨年の清武騒動で選手に何もフォローしていない。我関せず、です。清武氏が球団批判をした原因の一つは、原監督と清武氏の不仲にある。それに対する責任を感じないと。原監督でなければ、あんなことにはならなかった。今回の朝日新聞の裏金報道でも、名指しされた選手のフォローはやっていません」(スポーツ紙記者)
楽天・岩村明憲(33)はボッタクリの関脇として、星野仙一監督(65)の命取りになりかねない。
「何しろ、すでに終わっている選手を、高いカネを払って、監督みずから獲ってきたんですから」
こう話すのは、遊軍記者である。
「メジャーリーグ、レイズ時代の09年5月、試合中の守備で相手ランナーのスライディングを受けて左膝を負傷。前十字靭帯断裂という重傷を負い、シーズンを棒に振った。以降、膝の状態が元どおりには回復せず、昨年も打率1割8分3厘というひどい成績でした。今年も過度の期待は酷で、ダメならクビでしょう」
崖っぷちの岩村は、キャンプ中に右足肉離れを起こし、開幕絶望。スタートから暗雲である。
ロッテから阪神に移籍した昨年、中継ぎとしてここぞという重要な局面で打たれ、数々の負け試合を作った小林宏(33)は、複数年契約ゆえ、これも下がらず。
「そもそも2億円なんていう契約が元から高すぎるんです。すでに信頼をなくしているので、今年ダメなら切られる可能性大でしょうね」(球団関係者)
右肩の故障を抱える金本知憲(43)は、2割1分8厘で2億2000万円。球団関係者が続ける。
「03年、05年にチームを優勝させた実績を含め、これまで球団をナンボ儲けさせたかわからへん。けど、数字だけを見ると、高すぎますわな・・・・」
年俸は4000万円と安いものの、昨年たったの3安打。オリックス・日高剛(34)の不振は、岡田彰布監督(54)に嫌われた影響大だという。在阪スポーツ紙デスクが苦笑する。
「捕手の練習すらさせてもらえず、もっぱら代打要員。完全に干されていました」
事情はあるにせよ、ヒット1本約1300万円は、ボッタクリにもほどがある。
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