芸能

前田敦子と大島優子 「国民的ライバル」に激闘2250日の真実!(2)

前田の意識を変えた「総選挙」
 第1回総選挙は「1位前田敦子」、「2位大島優子」。
 プロデューサーではなくファンが選んだセンターポジション──これが前田の意識を大きく変えていった。目立たないようにしていた前田が少しずつ人前でグループを代表するような形で発言するようになっていった。「センターの自覚」が目覚めた瞬間だった。
 2位の大島とは同じ事務所に所属して、ふだんも仲がいい。しかし、選挙期間中には選挙の話を一切しなかったという。開票の時にファンの見ている前でその思いを話し、その翌日からは何もなかったようにふるまう。とても普通の神経では耐えられないだろう。
 とにかく前田の意識は変わった。
 一方、大島は着実に自分のペースでファンの心をつかんでいった。まるで友達であるかのようにファンと接し、表裏もなく本音を人前でしゃべり、パフォーマンスは常に全力だ。どんな時にも手を抜かない。
 前田はセンターの自覚は出たものの、ステージパフォーマンスに波があって、いい時には抜群にいいのだが、よくない時にはファンから「省エネ」と批判されることもあった。前田本人はそんなつもりでなく、いつもどおりにやっていたのだと思う。しかし、表情のメリハリをあまりつけなかったことで「今日は機嫌が悪い」と受け止められることもあった。
 さしずめ大島優子が王貞治ならば、前田敦子は長嶋茂雄といったところだろうか。
 2回目の総選挙は「1位大島優子」、「2位前田敦子」だった。ファンが大きくどよめき、会場の空気が変わった。この時の前田のコメントはこうだ。
「正直悔しいです。私はやっぱり1位という器ではないと思います。去年1位をいただけたあとに一番にAKBを引っ張っていかないといけない立場だったと思ったんですけど、やはり‥‥私にはうまくできなかったみたいです」
 翌日からの1年は別世界の風景だ。1位を取った大島がセンターポジションの「ヘビーローテーション」は誰もが知っている、カラオケでよく歌われるAKB48の代表曲の一つになった。
 ただ、前田は確実に成長していた。センターの重圧から解放されて少し伸び伸びとできた期間でもあった。大島はあくまでマイペースにセンターとしての1年を堂々と過ごしていった。

カテゴリー: 芸能   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
大谷翔平「MVP受賞映像」で「真美子夫人の妊娠説」が噴出したワケ
2
オナラはウンチの粒なのか? オーストラリアの科学者の結論は「服を着ていない状態では…」
3
田中将大「楽天を自由契約」で手を挙げる「ヤクルトと中日」そして「背番号18が空く巨人」の動き
4
JR東日本が最新技術の新型車両を発表したら鉄道ファンが大ブーイング!ポイントは「シートと窓」
5
なんだこりゃ!岡田将生の電撃結婚を「完全スルー」した「めざましテレビ」の担当は元カノ鈴木唯アナ