1月4日、「闘将」と言われた男・星野仙一氏が逝去した。死因となった「膵臓ガン」という病名は、本人の意志で最期まで家族や副会長を務めていた楽天幹部以外には知らされていなかったという。民間療法の治療院を全国展開する「ジョイフルグループ」会長で、星野氏と20年来の付き合いがあった高山右近氏はそれを残念がって言葉を漏らす。
「一言、『ガンだ』と言ってさえくれれば…」
楽天の監督だった2014年、星野氏は胸椎黄色靱帯骨化症と腰椎椎間板ヘルニアを併発し、5月末から約2カ月間休業、そのシーズンオフに退任している。この年、高山氏は、自身の治療院で行っている「波動治療」を初めて星野氏に施した。
「『背中が痛いんだが、何かいい治療はないか』と言われまして。そこで『量子波治療』の機械を持ってホテルの部屋に行ったんです。量子波とは電磁波の一種で、だいたいアタッシュケースぐらいの大きさの機械に、パッドがついています。そのパッドを患部に当てて、量子波を照射すると痛みは一時的に収まるんです。仙ちゃんも『楽になったわ』と言ってくれました。その時はそれで終わったんですがねえ…」(高山氏)
時を経て、高山氏が知らぬまま、星野氏の体は大病に蝕まれていったのだ。
「ガンだと知っていれば、私の治療院でいろいろやりようはあったのに…。今、少なくとも1年や2年の延命は難しくない。例えばウチの院には、体内に特殊な電子を流して、ガン細胞を殺してくれるキラー細胞を増殖させる医療機器があります。ミトコンドリアを劇的に増やしてガン細胞の働きを抑える“ソマチット”という方法もある。生きられたのに、言わないんじゃ話にならんよ、本当に…」(高山氏)
高山氏も近くで見た、星野氏の「最期の闘い」の全容は、1月16日発売の週刊アサヒ芸能1月25日号で詳報されている。「闘将」の知られざる素顔が、あらためて注目される。