パ・リーグでは山﨑と同様、オリックスから戦力外通告を受けながら現役続行を希望する元メジャーリーガー・田口壮(42)もいる。
「岡田彰布監督(53)と折り合いが悪く、今も『アメリカに戻りたい』と言っており、もう一度テストを受けに行きかねない。引退同然となっても、国内外問わず、浪人してオファーを待つような性格です」(スポーツ紙デスク)
去就が微妙な日本ハム・木田優夫(43)については、「力は落ちたが、人当たりがよく、朴訥としたしゃべりはおもしろくて好かれている。引退後は野球解説も出来るタレントになるだろうね」(球団関係者)
セ・リーグに目を向けると、真弓明信監督(58)の去就問題で大揺れの阪神には、アラフォー「ビッグ3」がいる。
「自分から言いだすまでは本人に任せるしか・・・・」
と球団幹部が引退問題を丸投げするのは、金本知憲(43)だ。
金本は今年1月に出演した関西のテレビ番組で、次のような発言をした。
「もし去年と同じような成績なら、辞めるしかない」
昨年の成績が2割4分1厘、16本塁打、45打点。対する今年は2割2分、12本塁打、31打点(10月13日現在)。残り試合数から、昨年を上回るのは難しそうだ。ところが前言を撤回。阪神電鉄関係者が明かす。「金本はフロントに『将来は指導者として(阪神に)残るつもりはありません。でもまだプレーできる。年俸は1億円以下、5000万円でもいいから、あと2年契約してくれませんか。代打専門でもかまわない』と直訴したんです。告訴状まで出された例の投資ビジネスのトラブルで、金が必要なんでしょう。あれほどの大物に、球団から辞めてくれとは言えん。しかし投資トラブルに加え、肩の故障で満足な守備ができないのに使わないといけないし、電鉄本社の中でもあまりのイメージの悪さで評判はガタ落ちです。晩年に醜態をさらし、さらに残りたいなどと言われ、球団は頭を抱えてますわ」
一時はレフトに打球が飛ぶと、マウンド上で「チッ、またか」と舌打ちする主力投手もいたという。また、指導者として残る気がないのは、投資の他にも鉄板焼き店など飲食店事業を展開しているからか──。
功労者をクビにして冷たいイメージで見られたくない球団は、イニシアチブを金本に預けた。だが代打でもいいから残りたい、などと言われても困るのは、「いちばん盛り上がるのが、甲子園で桧山進次郎(42)が登場するシーン」(阪神担当記者)という「代打の神様」とカブるからだ。
「桧山は代打で3割近い数字を残し、人気も抜群。あるOBは『どうせなら桧山を4番にしろ』と言うほどで、クソマジメにやっている人間として賢い男。結局、実力で生き残っているのが桧山、過去の栄光でしがみついているのが金本です」(前出・阪神担当記者)
一方、すでに戦力外通告をされ、現役続行の意思を表明しているのが下柳剛(43)である。先の電鉄関係者が渋い顔で言う。
「クビの原因は衰えたことと、首脳陣との確執。そらもう、言いたいことを言うし、あからさまに不満な態度を取るさかい。投手コーチがマウンドに行って交代やと言おうとしたら、ソッポを向いて二塁ベースの手前まで行っている。内野手がエラーしたらグラブをグラウンドに叩きつけたこともあった。首脳陣も手を焼いてましたな」
移籍先の球団があるかどうかは微妙だが、「意外に芸能人の知り合いが多いし、しゃべりも物凄い達者なんですわ。引退してもタレントとして通用するんとちゃいますか」(在阪マスコミ関係者)
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