そんなプロデューサー談志の一面が遺憾なく発揮されたのが、現在でも平均視聴率が 20%を超えるモンスター番組として知られる、「笑点」(日本テレビ系)での初代司会者としての活躍だろう。
前出・木久扇師匠が語る。
「談志さんがよく言ってたのが『落語っていうのは相手に伝えるまで時間がかかる』ってんで『笑点』の大喜利になったんですね。3分で落語の笑いを伝えるという。座布団の形式も談志さんが考えたんですよ。
『座布団1枚っ!』って。その形のまま45年ですからね」
落語に造詣の深いライターの浜美雪氏はこう語る。
「才能がはじけるような若き日の高座から比類ない芸と鋭い洞察力に裏打ちされた近年の融通無碍な高座まで、心をわしづかみにする名演がCDやDVDに数々遺されていても、亡くなった事実を実感するにつれ募るのは『今日の談志が聴きたい』。なのに『That's aPlenty(もう満足)』に送られて旅立つなんて、師匠、ステキすぎます。みごとな人生に脱帽です」
まさに、時代の寵児として75年の生涯を駆け抜けた談志。毒蝮氏は「傑出した生き様」に対する称賛を惜しまない。
「よく『惜しい人を亡くした』なんて言うけど、立川談志は1人でいいよ。冗談じゃない。あんなやつ、たくさんいたら恐ろしいよ。1人でたくさんだよ。弟子はみんな違うもん、あいつと。いいところを取ってるから‥‥。だから最後の闘病生活の8カ月っていうのはホントに(本名の)『松岡克由』として家族と過ごしていたんじゃないの? その反骨精神を見せない、普通の彼だったんじゃないかな。とってもいい印象で家族は見守ったんじゃないかな。そう思いますよ」
不世出の落語界の風雲児は、多くの弟子と落語を遺して旅立った‥‥合掌。
-
-
人気記事
- 1
- 板野友美とヤクルト・高橋奎二「夏休み家族旅行」動画に怒りと失笑「この時期の休みは不名誉なこと」
- 2
- ピタリ合致!広島ファンがオリックスに贈った「西川龍馬のトリセツ」が大当たり
- 3
- 【退団決定的】一流選手のビシエドをダメにした中日・立浪和義監督「野村克也の名言と真逆」な押し付け
- 4
- 落合博満が「投高打低問題」を論じたら中日打者の「技術不足」が明らかになった
- 5
- 大谷翔平に50本は打たせたくない!デーブ大久保が激白する「外国人心理」と落合流ホームラン
- 6
- 大谷翔平の試合を観戦「3600万円の超VIP席」にいた東山紀之社長の「芸能界復帰」プラン
- 7
- 「甲子園で全敗」屈辱記録で中日ファン大暴れ「勝手に立浪退陣カウントダウン」強烈動画
- 8
- 誰も監督をやりたがらない!ベルギーリーグ「日本人だらけ軍団」がガッタガタでも存在できるワケ
- 9
- 「奇跡の残留」でも許せない!コンサドーレ札幌に充満するモヤモヤした「事実」とは
- 10
- 阪神4位でも続投のはずが…岡田彰布監督「いまだ去就確定せず」で現場に流れる「ただならぬ空気」
-
急上昇!話題の記事(アサジョ)
-
働く男のトレンド情報(アサ芸Biz)
-
-
最新号 / アサヒ芸能関連リンク
-
-
厳選!おもしろネタ(アサジョ)
-
最新記事
-
アーカイブ
-
美食と酒の悦楽探究(食楽web)