テレビ東京の紺野あさ美アナ(27)が出演したダンス番組が話題だ。元「モーニング娘。」として鳴り物入りで入社したが、いまいちパッとせず。これが浮上のきっかけとなるのか──。
初冠番組「紺野、今から踊るってよ」が放送されたのは、3月29日深夜2時55分。ふだんは停波中で何も放送がない時間帯である。
美女の部屋や職場を訪れて一緒に踊るだけという異色の内容。企画書を見た時に本人がいちばん驚いていたと、スタッフが明かす。
「『えっ‥‥』と絶句する感じで苦笑いでした。紺野さんにはテンションが上がる曲を選んでもらい、できるだけ完コピで踊れるようにお願いしました」
紺野アナが抜擢されたのには理由があった。昨年夏に、同局のバナナをモチーフにしたマスコット「ナナナ」が、音楽に合わせて激しく踊る動画が配信されたのだが、その時に、紺野アナと白石小百合アナ(27)がバックダンサーを務めた。テレ東関係者が話す。
「振り付けを教えると、白石アナは覚えるのに時間がかかったのですが、紺野アナは1回でマスター。踊りもキレキレで主役のナナナが目立たなくなったほど」
これがきっかけとなって、ひたすらダンスを踊る番組の企画が立ち上がったのだという。
番組を再現すると──。
冒頭、マンションのインターホンを左手の人さし指で押すところから始まる。画面の右端には、「撮影:紺野あさ美」というテロップがあり、手持ちでみずからカメラマンも務めているようだ。ゆっくりとドアが開くと、完全に男の“視聴者目線”で玄関先に現れたホットパンツの女性を足元からなめるように撮影するのだった。
1人目の美女として紹介されたのは、女性ファッション誌でモデルとして活動する平尾優美花(21)。1人暮らしの部屋に入ると紺野アナは、
「今から踊りましょうか」
と必要最低限の会話を交わし、三脚を立ててカメラを設置。6畳の洋室の中、シングルベッドとローテーブルの間で、部屋着の平尾と、黒のパンツに白いジャケット姿の紺野アナがポーズを決める。と、韓国の女性アイドルグループ・KARAの曲、「ミスター」が流れだし、小尻を突き出し腰ふりダンスを披露。表情に乏しい平尾を、紺野アナは生き生きとした顔とキレのあるダンスで圧倒した。
曲が終わると、別の美女の自宅に向かい、インターホンを押す。2人目、3人目‥‥5人目と、同じようにダンスだけを繰り返す不思議な番組の締めは、「某イベント会場」と紹介された場所のステージ。そこで紺野アナが“持ち歌”であるモー娘の「恋愛レボリューション21」と「ザ☆ピ~ス!」を踊ってエンディングを迎えた──。
女子アナ評論家の丸山大次郎氏はこう絶賛する。
「他局の番組で、アナウンサー同士の箸にも棒にもかからない話を聞かされてげんなりするより、はるかに見る価値があった。本気ダンスの見応えだけではなく、紺野アナの隠れた大きい胸が縦揺れしたセクシーシーンも評価に値します」
とはいえ、紺野アナの局内での立場は干されっぷりが止まらない状況だ。
「注意するとふてくされ、落ち度があっても謝らないから、局内で浮いています。入社時からスポーツ取材を希望していたので担当させたら、プロ野球選手と熱愛が発覚して幹部の評判は下がったまま。何の番組を任せればいいのか、頭を抱えています」(テレ東局員)
14年3月には、心労が重なり、担当スポーツ番組を突然降板。復帰以降も活躍には程遠かった。
「原稿読みがすごくうまいという印象もなくいまだに生放送で表情が硬い。大江麻理子、大橋未歩という成功例のように、報道とバラエティで結果を出して看板アナになるため、この番組を足がかりに低迷を打破できれば‥‥」(丸山氏)
ダンスで原点回帰して、やる気を取り戻すのか。