モデルを中心に女優としても活躍する高橋メアリージュンが、難病の潰瘍性大腸炎を乗り越え、健康な体を取り戻した喜びを報告している。
高橋は自身のブログに6月29日、「健康あっての美。」と題したエントリーを投稿。数種類の食べ物の写真をアップし、普通に食事ができる体調になっていることを明かした。
高橋が患っていた潰瘍性大腸炎は、自分の免疫機能が誤って大腸の腸壁を攻撃してしまい大腸の機能が損なわれるという。そのためひどい腹痛や下痢に悩まされ、さらには下血や体重減少、貧血に及ぶことも。健康的な生活が困難になるほか、食事内容も大きく制限されることになる。
高橋は2013年11月にこの病気を公表したが、当時は映画「るろうに剣心」の撮影真っ最中。症状がひどくなると何も食べられなくなるため、点滴で栄養補給しながら撮影を乗り切ったというのだ。また、トイレの回数が大幅に増えるため、ときにはオムツをしながらの仕事になったことも。高橋は当時、「死んじゃうのかなと思った。初めてだったので」とまで思い詰めていたという。
この病気に苦しんだ著名人は高橋だけではない。2007年には安倍晋三首相が就任わずか1年で辞任したが、その理由の一つだったとされている。首相退陣時に発表した手記には、「激しい腹痛に襲われ、トイレに駆け込んだところ、夥しい量の下血があり、便器が真っ赤に染まったのです」(文藝春秋2008年2月号)というショッキングな描写があり、症状の重さを物語っている。
また、タレントの若槻千夏も2006年に同じ病気で2週間の入院を余儀なくされている。当時の若槻はレギュラー番組を何本も抱える売れっ子だったが、治療に専念するためすべての番組から降板し、長期療養に入るほどに体調が悪かったようだ。
このように症状が重く、完治も難しいとされている病気だが、ストレスを抱え込まずに規則的な生活を送ることや、適切な投薬治療によって症状を改善させることは可能だ。高橋も食事を楽しめる体調までに回復した。ブログでは「体質が変わったのか痩せづらい体になったんですね」とコメント。モデルとしては痩せづらいことは決してプラスではないはずだが、なにより健康な体を取り戻したことの喜びには代えられないだろう。
今回のブログを「健康あっての美を追求していきたい」と結んだ高橋。ぜひ、いまの体調を維持して、元気な姿を雑誌やテレビで公開し続けてもらいたいものだ。
(金田麻有)