26日に放送された日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!登山部マッキンリーSP」にて、お笑い芸人のイモトアヤコが、北米最高峰・マッキンリーの登頂に成功した様子が放送された。
イモトら「登山部プロジェクト」が登ったマッキンリーは、アラスカにある標高6168メートルの北米大陸最高峰で、度々遭難者も出るほどの危険な山としても知られている。
そんな危険極まりない登山にもかかわらず、今回のスタッフには帯同して荷物などを運んでくれる専門のポーターも不在。撮影機材を含めたすべての荷物を自分たちで背負いながらの険しい道程だった。
しかし、イモトらは途中、下痢などの体調不良に見舞われながらも、2週間かけて見事登頂。その感動のあまり、イモトは同行した石崎ディレクターと山頂で熱いキスを交わし、視聴者の涙と笑いを誘ったのだった。
このイモトらの偉業に対して、ネット上では「本当にイモト凄い」「同年代女性として尊敬しかない」といった賛辞の声が殺到。なかには「残念ながら27時間テレビよりイッテQ登山部のほうに“本気”を感じた」といった旨のコメントも数多く散見したのだった。
というのも、同番組の裏ではフジテレビが「FNS27時間テレビ めちゃ×2ピンチってるッ! 本気になれなきゃテレビじゃないじゃ~ん!!」を放送中。ナインティナイン・岡村隆史扮する“ホンキーマン”がテレビの危機に対して「本気出しちゃいます」と謳い、SMAPや明石家さんま、EXILEにAKB48、モーニング娘。OGらを動員しての数々の大騒ぎ企画を終え、番組がフィナーレを迎えようとしていた頃だったからだ。
「かつては27時間テレビのような特大番組が放送される裏では、他局が総集編などでお茶を濁していた時代もありました。しかし、今回は日テレ側も自分たちの番組にこそ“本気がある”と確信を持っていたのでしょう。だからこそ、あえて堂々真っ向勝負を仕掛けたのです」(芸能ライター)
日テレとフジのテレビに対する考え方の違いをまざまざと見せつけられたと言ったら過言だろうか。
まさに「イッテQ」スタッフの“本気”を見せられた、7月最後の日曜の夜なのであった。
(米沢のしろ)