フィギュアスケートの安藤美姫(27)がラジオ番組にゲスト出演。司会者からの質問攻撃に対し、スケート連盟との確執からある性格まで隠すことなく明かした。
10月11日放送のラジオ番組「松任谷正隆のDEAR PARTNER」(TOKYO FM)に、シングルマザーでフィギュアスケーターの安藤がゲスト出演した。パーソナリティを務める音楽プロデューサーの松任谷氏が「調子の悪かった時期が長かったイメージあるよね」と、アシスタントの中井美穂に語りかけながらスタート。冒頭からスポーツ記者たちが決して聞けない質問をズバッと浴びせた。「(あなたは)Mである」の二者択一に対し、安藤は間髪をいれずに「ハイ」と即答したのだ。スポーツ紙デスクが言う。
「ゲストにとってタブーと思われがちな疑問や聞きにくい質問をぶつけ、意外な素顔をあぶり出してくれるので、業界でも話題の番組です。松任谷氏が『(ゲストに)嫌われたかな』と、中井に問いかけることもあるほど。この日も娘の父親や不仲が伝えられる浅田姉妹についてこそ触れませんでしたが、かつての恋人でコーチだったニコライ・モロゾフ氏とのSM的な関係の秘話を引き出しました」
それは今後のフィギュア界との関わりについての話題に及んだ時だ。安藤は「ジャッジ(審判員)はしない。先生になりたい。イタリアでコーチングを勉強してます」と指導者志望を明かすと、モロゾフ氏のコーチング・テクニックに触れた。
「ニコライは選手の性格をよく見てました。ほめて伸びる子もいるけど、私はけなされまくって優勝した」
日常的に罵声を浴び、それが奏功したことを告白したのだ。思わず中井も、
「(冒頭でMと)即答してましたね」
とツッコミを入れる。そこへ松任谷氏が「どんなふうに?」とさらに畳みかけると、「英語でいちばん悪いヤツ(言葉)で」と答え、「この野郎!」と思いながら練習に食らいついていたという。スポーツライターが話す。
「一般的には女性への汚い言葉といえば『ビッチ!』(bitch)ですよね。それが本当であっても、他の外国人の教え子には決して言いませんよ。両親が許さない。2人が特別な関係だったという印象が残る告白でした」
練習で罵倒され追い込まれた「ドM」の安藤は「一度、携帯電話とお財布だけ持って(練習先を抜け出して)線路(に沿って)を旅したことがあった」とも告白。最後は知らない場所からタクシーで戻ったと話し、「変なヤツ」と自虐的に笑ったのだった。
番組内では06年のトリノ冬季五輪(15位)前後の苦悩にも触れた。
「当時、練習環境の悪化などもあり、『足の指を骨折していながら、大人の事情で出場。休ませてもらえなかった』と、スケート連盟批判とも取れる内容でした。今後、コーチングを勉強しても日本では厳しい。ナショナルチームはもとより、ジュニアにしても、親が自分の息子や娘を奔放な安藤に預けるかというと、疑問です。すでに指導者、振付師として頭角を現している“ひまわり娘”こと鈴木明子のほうが楽しみです」(前出・スポーツライター)
10月15日放送の「ダウンタウンDXDX」(日本テレビ系)では、安藤が子供向けのスケート教室で指導している姿を紹介し、愛娘(2)の生声が初めて流れた。
「10月1日のイベントに出席した際も囲み取材に応じ、『あのマスコミ嫌いが!?』と報道陣を驚かせた。ただ、この時も『娘がスケートをやりたいと言いだして、一緒に滑りました』と、シングルマザーの立場や愛娘を話題作りに利用しているようにも映った。バラエティ界では宿敵・浅田舞が人気を呼び、解説者のポストには姉と慕う荒川静香がいては、この先もテレビ界は厳しいでしょう」(スケート関係者)
「ドM」だけに、追い込まれて本領発揮といきたい。