ニッポンの芸能界は大みそかに向かって巨大な歌の祭典と化す。それは歌手にとって「紅白」という最高の栄誉があるからだ。そんな季節の風物詩に選ばれて出場しながら、いつしか姿を見なくなった歌姫たち。消えた謎と消息を徹底リサーチする!
まずは、アイドル黄金期となった80年代から──。
・河合奈保子(81~86年/代表曲 「スマイルフォー・ミー」)
愛らしい笑顔と、アイドルらしからぬ豊かなバストで大人気に。結婚・引退後はオーストラリアに移住しているが、一昨年には娘のkahoがアーティストとしてデビューした。
・桜田淳子(74~82年/代表曲 「しあわせ芝居」)
70年代には山口百恵のライバルであったが、80年代は歌手よりも女優業にシフト。最後に出演した紅白では、なぜか薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」を歌わされた。
・中森明菜(83~88、02、14年/代表曲 「DESIRE」)
80年代を代表する歌姫として数々の栄誉に輝く。体調悪化で無期限休養していたが、昨年、ニューヨークからサプライズで紅白に復帰。ただし、その後は表舞台に立っていない。
・高田みづえ(77~78、80~84年/代表曲 「私はピアノ」)
同郷の大関・若島津(現・松ケ根親方)との結婚を機に引退。以降はおかみさんとして部屋を支えていたが、今年8月、31年ぶりに「思い出のメロディー」で歌って話題になった。
・テレサ・テン(85~86、91年/代表曲 「時の流れに身をまかせ」)
日本デビューは74年だが、国内のみならず「アジアの歌姫」として飛翔したのは80年代に入ってから。さらなる活躍が期待されたが、95年に42歳の若さで突然死を迎えた。
発売中の「アサ芸シークレットVol.37」では、このほかにもスポットライトを浴びながら消えた50組を追っかけリポートしている。