コロコロチキチキペッパーズのボケ担当で“いい声”が特徴のナダルが最近、やたらと調子に乗っていると評判だ。3月15日放送の「中居正広のミになる図書館」(テレビ朝日系)では、先輩芸人・インディアンスに対して「目に見えて伸びてる」と評していたことを相方の西野創人に暴露される始末。そんなナダルの調子づいている姿は、社会人にとって良き反面教師となりそうだ。お笑い事情に詳しい編集者がナダルの変わったプロフィールを教えてくれた。
「コロチキは大阪NSCの同期コンビですが、ナダルは西野より7歳も上で、入所時にはすでに26歳でした。大学を卒業して水族館への就職を希望するも断念し、サラリーマンをしていたそうです。そのNSCには高卒で入所する者も多いため、ナダルから見ると年下の先輩芸人も少なくありません。それこそ3期上のインディアンスも年下なので、ナダルは社会人の先輩として半ば本気で、彼らの芸を評価していたのかもしれません」
同様の「年上なのに後輩」という現象は、一般社会でも珍しくない。大学なら後から入学した浪人生が上級生の現役生に先輩風を吹かしたり、会社では第二新卒者が年下の先輩社員を君付けで呼び、問題になることもある。ナダルもいまそんな状況にハマっているわけだが、実は彼なりの処世術もあるようだ。前出のライターが教えてくれた。
「コロチキは年下の西野のほうからナダルに声をかけて結成しました。その理由は“イジれるお兄さん”として親しみを感じていたから。最近の『調子に乗っているイジリ』にしても、その狙いは指摘を受けたナダルがうなだれる様子を見て笑うところにあります。さらに言えば、いい声キャラのナダルが決して声を荒げないところも、イジられキャラという役作りに性格的に向いているんでしょうね」
若手ながらすでに31歳と、後戻りのできない環境で頑張っているナダル。彼がイジられキャラに徹している姿は、微妙な年齢の若手会社員にとっては大いに参考になりそうだ。
(金田麻有)