今年3月1日、東京地方裁判所は、東京弁護士会所属の弁護士に対して約7100万円の支払いを命じる判決を言い渡した。これがスポーツ界を巻き込む騒動となっているのだ。法曹関係者が内情を説明する。
「今回、支払い判決が出たのは、S弁護士(50)。13年に民事トラブルの対応を委任されたS氏は、依頼者が受け取るはずだった約6000万円の和解金を横領していたことが発覚。その事実に気がついた依頼者は、S氏に返金を求め続けたが応じなかったため、昨年秋に都内の法律事務所に相談。担当した代理人の弁護士はすぐに返金を求める通知書を送ったが、S氏はこれを無視。そのため、S氏の法人名義の銀行口座の仮差し押さえ手続きを行ったところ、このときすでに預かり金口座の残高はわずか1224円しかなく、昨年11月末、事態はS氏らに損害賠償を求める訴訟へと進展したのです」
しかも、このS氏はなんと元日本ハムの稲葉篤紀の“タニマチ”として有名な人物だったのである。Sと親交のあった弁護士が当時の様子を振り返る。
「Sは以前から日本ハムの大ファンで、チームの中心選手だった稲葉氏を自分が経営する弁護士法人の広告塔として起用していたんです」
巨額詐欺で逃亡するS氏と稲葉氏の“関係”は7月3日発売の「週刊アサヒ芸能」で詳報しているので、一読してみてはどうか。