8月に公開される主演映画「キセキの葉書」(ミューズ・プランニング)の演技が評価され、鈴木紗理奈がスペインで開催された「マドリード国際映画祭」で最優秀外国映画主演女優賞を受賞した。
映画は、脇谷みどり氏による実話をもとにした書籍「希望のスイッチは、くすっ」が原作で、紗理奈は阪神淡路大震災から半年が経った兵庫県西宮市を舞台に、難病の娘と認知症とうつ病を併発する母に挟まれながらもたび重なる試練を乗り越えてひたむきに生きる主人公・美幸を演じている。
紗理奈といえば、レギュラー出演している「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)などのイメージからバラエティタレントとして見られがちだが、海外では女優として高い評価を得ることになったわけだ。
芸能プロダクションのマネージャーは語る。
「紗理奈さんは地元の大阪でモデルとして活動後に出場した『全日本国民的美少女コンテスト』で『演技部門賞』を受賞しています。もともとは女優志望があったようで、今回の受賞には感慨深いものがあるのではないでしょうか」
実際に紗理奈は、デビュー直後の97年に公開された映画「岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇」に出演したり、00年に放送されたドラマ『OLヴィジュアル系』(テレビ朝日系)で主演を務めるなど、女優業にも力を入れていた。
「『岸和田少年愚連隊』では『日本映画プロフェッショナル大賞』の『新人奨励賞』を獲得するなど、女優としてもすでに評価されていましたからね。ただ当時はバラドル全盛で、紗理奈さんはバラエティ番組にも対応できることで、そっちの仕事のほうが増えていってしまったんでしょう」(前出・マネージャー)
今回の受賞を機に女優・鈴木紗理奈としての活躍も増えていきそうだ。
(しおさわ かつつね)