11月1日、第30回東京国際映画祭で「Japan Now 銀幕のミューズたち」部門作品「怒り」のQ&A上映会に李相日監督とともに出席した宮崎あおい。宮崎は同作品で演じた「愛子」に対し、役作りに悩み続け、出演を後悔したこともあったと明かし、会場内をどよめかせた。
宮崎は「自分は愛子ちゃんとまったく違う人間で、自分の中に愛子ちゃんがいる気がしなかったので、すごくずっと悩んでいました」「(愛子が)わからなさすぎて、撮影に入る1カ月くらい前から現場に入るのが怖いな、とか、何でやろうと思っちゃったんだろうと考えるくらい悩んでいました」と吐露。さらに「リハーサルでも何かをつかめることが実感としてなかった」と語り、衣装合わせの際に用意された花飾りを見て「こういう子なのかな」と少し手ごたえを感じたものの「現場に入ってちょっとずつなのか、最後までつかめなかったのかは自分でもよくわからなかった」と告白を続けた。
「ネット上では、この宮崎の発言に驚きの声が続出しています。宮崎の思いとは裏腹に、その演技は高い評価を受けていましたからね。そして一連の流れを見ていると、宮崎には、他にも出演を強く後悔したのではないかと思われる作品があるんです。それが05年公開の中島美嘉ともに主演した映画『NANA』。観客動員数は日本だけでも300万人を超え、興行収入は40億円を超える大ヒット作品となったため、翌06年には『NANA2』が公開されました。しかし、中島が続投したにもかかわらず宮崎は降板。代わりに市川由衣が出演した経緯があり、宮崎は『怒り』以上に『NANA』の出演を後悔しているのではないでしょうか。『NANA』での役柄は、恋多き女性で、演技も高く評価されていたんですが…」(女性誌記者)
演じた役者の達成感と観客の感想には、大きな開きがあるということだろう。