90年代伝説のアイドルの出演も、むなしく“スルー”されてしまったようだ。裕木奈江が、9日から始まった連ドラ「FINAL CUT」(フジテレビ系)に出演していたのだ。
「裕木奈江と言えば1992年の『北の国から’92巣立ち』(フジテレビ系)で松田タマコ役で脚光を浴び、翌93年の土曜ドラマ『ポケベルが鳴らなくて』(日本テレビ系)に主演。ところが女性層に嫌われて大バッシングに遭い、その後低迷しました。さらには所属事務所が倒産するなど災難に見舞われ、舞台を中心に活動してきていたんです」(芸能ライター)
それからというもの、裕木の存在は「あの人は今」状態に。視聴者も、時代を彩った通信アイテムとして「ポケベル」の話題がのぼった時、たまに裕木奈江がどうしているか気にする程度だっただろう。
そんな裕木が、95年の「うちの母ですが…」(テレビ朝日系)以来23年ぶりに民放のドラマに出演したのが「FINAL CUT」だったわけだが、劇中の登場人物が彼女であることを、エンドロールを見るまでわからない視聴者も多かったようだ。
「ドラマの中で裕木演じる早川恭子はかつて保育園を経営していたが、園内で起きた女児殺害事件で犯人扱いされ、自死するという不幸な人生をたどります。その息子役が亀梨和也で、事件の真犯人捜しと母の復讐に立ち上がるという物語です。ドラマを見たネットユーザーからは裕木に対し、『ほぉいい感じに年齢重ねられて』『薄幸感は昔から言うまでもないが、それに加えてぽっちゃり化による熟れた感マシマシいい!』といった好意的な意見もあがっていましたが、ほとんどは『正直、誰だかわからないくらいの変貌ぶり』『懐かしすぎるし、お母さん役やるような歳になったのもビックリ』と、驚きの声が大半を占めていました」(前出・芸能ライター)
これからは回想シーンで出演していくものと思われるが、このドラマを機に再び浮上できるか?
(魚住新司)