女優の後藤久美子が今、密かなブームになっている。
「化粧品メーカーのキャラクターや女性ファッション誌『GOLD』のモデルも務める事になりましたが、日本での仕事は出稼ぎではなく、あくまで気分転換を兼ねてのものです。事実婚した夫の元F1レーサーのジャン・アレジは、資産が数十億円。3人の子供に恵まれ、スイスのジュネーブに住み、フランスには別荘もあります。そんなセレブ感と、我が道を行く所も人気です。21歳で人気の頃、事務所の反対を押し切り、当時前妻との離婚調停中だったアレジとの交際を宣言したり、今も『家庭が一番なので、長期間拘束される女優業は絶対にやらない』と断言しています。そんな部分がウケ、同年代を中心に女性のカリスマ的な存在になりつつありますよ」(週刊誌記者)
そんな密かなゴクミブームは、映画『男はつらいよ』シリーズのレンタルという形で、オヤジたちの間でも起こっているという。
「今までは『寅次郎相合い傘』(1975年)など、最も多くマドンナを務めた『リリー』役の浅丘ルリ子さんの回が人気でした。それが最近、後藤さんが出演した5作品が上回っているんです。
同年代の男性にとって彼女は宮沢りえと共に時代を代表する存在ですから、昔を懐かしみ、観たくなるのでしょう。今の女優にない魅力がありますからね。後藤さんは『ぼくの伯父さん』(1989年)から出演。主演の渥美清さんが体調不良の為、この回から吉岡秀隆さん演じる甥の満男の恋がメインになり、その相手が後藤さんでした。重圧は凄かったと思いますが、渥美さんは彼女に期待し、何度も声を掛けたそうですよ。後藤さんも渥美さんを尊敬し、シリーズ最終作となる『寅次郎紅の花』(1995年)以降、『これを最後の作品にしたい』と映画の出演をしていません」(芸能関係者)
渥美清も認めた『国民的美少女』の15歳から21歳までの美貌を見られる、貴重な作品という事だろう。