大谷翔平が移籍先として最終的にドジャースを選んだのは、環境面と右ヒジ手術を執刀したニール・エラトロッシュ医師がチームドクターであることが決め手になったといわれている。スター軍団を揃えるドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)という契約は、サッカー、アルゼンチン代表のリオネル・メッシがバルセロナと交わした総額6億7400万ドル(約977億円)を超えて、プロスポーツ史上最高額を更新した。ところが…と、スポーツ紙デスクはこんな不安材料を口にする。
「ドジャースは超人気球団で現地メディアの数も多く、活躍できなければ批判的な論調で叩かれることが多々あります。エンゼルスでは球団に丁重に守られ、登板日以外はほぼ取材対応をしてこなかった大谷ですが、ドジャースではそういうわけにはいきません。ロッカールームで連日、厳しいメディアの対応を迫られるでしょう。ファンにとっては嬉しいことで、来年は大谷の肉声がどんどん世に出てくる可能性が高くなるでしょう」
大谷の去就をめぐっては、代理人がメディアに無言を貫き、箝口令を敷いてシャットダウン。秘密主義的に交渉してきた。
「イラ立ったアメリカのメディアからは『大谷は公の場に出る責任を負っている』『プライバシーがバカげたところにまで達している』『エンターテーメント業界に身を置いているのだから、もっとファンに発信すべき』といった批判が寄せられていました。今や日本のメディアで『大谷批判』はタブーになっていますが、現地メディアはお構いなし。プライベートな情報を異常なまでに公開したくない大谷にとっては、こういった雑音がストレスになるかもしれませんね」(前出・スポーツ紙デスク)
8月9日から囲み会見に応じていない大谷だが、12月14日頃に入団会見が行われる模様。大谷の口から何が語られるのだろうか。
(田中実)