社会

川崎競輪場「譲渡会イベント開催」で企画した「わんにゃんクイズ」/ケイリン女王・高木真備の「保護ねこ生活」

 こんにちは、高木真備です!

 前回はさくら耳の猫ちゃんについて私の意見を書いてみましたが、今回は現地リサーチをして、どうイベント開催に向けて動き出したのかを書いてみます。

 競輪場では譲渡会イベントの前例があまりなかったことから、まずはどんなイベントをどんな目的でやりたいかを説明する必要がありました。そこで資料を作ることにしたのですが、パソコンを最後に触ったのは高校の授業…という私はとても苦労しまして。改行したら変なレイアウトになったり、写真を貼り付けるのもひと苦労(笑)。今まで選手時代に自分が参加させてもらっていた様々なイベント(トークショーなど)で頂いていた資料を作るには、こんなに多くの工程を踏んでいたんだ、と。引退しないと分からないことだったので、それに気が付くことができて周りの方への感謝の気持ちが生まれました。本当によかったです。

 そんなこんなでバタバタしましたが、なんとかまとめて競輪場の方にお願いして、時間を作って頂きました。

 まず、周辺の公園をリサーチした件をお話しすることに。さくら耳の猫ちゃんが多数いたり、ご飯とお水のお皿が置いてあることから、地域猫として見守っている方がいらっしゃること、その逆に、周辺には猫よけのマットがあるお家があったので、敷地内に猫が入ることを嫌がる方々もいらっしゃるかもしれないとお伝えしました。

 そしてもうひとつ。「動物を捨てることは犯罪です」というような貼り紙があったことから、飼っていた猫を公園周辺に捨てていく方がいる可能性もお話ししました。これは実際に捨てる場面を見たわけではないので推測によるものでしたが、全国で本当に起きていることなので、それを踏まえてお伝えしました。

 上記のことをまとめて、①お家でペットを飼う時に知ってほしいこと、②外で暮らす猫のこと。この2点を伝えるイベントを開催したいとお話しして、最後に競輪場にまだ入場したことのない方々が中に入ってみるきっかけになったら…という私の思いも伝えました。

 動物のことを知らない方は知るきっかけに、競輪場に来たことがない方は入場するきっかけに、双方にとっていい方向へと向かうイベントにしたい、というのは今でもこだわっている部分です。

 このような話し合いを重ねた結果、開催させて頂くことが決定しました。私の未熟なプレゼンと資料でも真剣に話を聞いて下さったこと、場内に動物を入れることが基本的に禁止となっている長い歴史のある競輪場でこのようなイベントをさせて頂くのはハードルの高いことだったと思いますが、それでも検討してくださった川崎競輪場の方々には感謝しています。ありがとうございました!

 こうしてようやく、具体的なイベント内容を考えていくことになりました。このイベントでは「犬猫が可愛い」ということだけで終わらせたくない、という気持ちが個人的にとても強くて。可愛いことだけを伝えるイベントではなく、動物たちを守るために私たちができること、お互いが幸せに暮らしていくための活動を伝えるイベントにしたいと考えていました。

 とはいっても、真面目な内容だけをお話しするのでは伝わらない。そこで考えたのが「クイズコーナー」です。名付けて【わんにゃんクイズ】(笑)。

 景品がもらえるくじ引き付きのクイズコーナーを作らせて頂くことにしました。

「楽しく」というところは大切に、だけど「ひとつでも知識を持ち帰ってほしい」というバランスを、私なりに考えた企画です。

 クイズの問題も全て自分で考えました。子供も大人もそれぞれが「なるほど」と思ってもらえる、これもバランスですね。

 とにかく全てにおいて、できる限りのバランスを考えて、ひとりでも多くの方に伝わるようにと思いを詰めこんだイベントを、少しずつ準備していきました。

 次回はいよいよ、イベント当日を迎えてどうだったのかを書いてみるので、よろしくお願いします!

(高木真備)

たかぎ・まきび/1994年8月17日生まれ。2014年に競輪選手としてデビューし、2021年ガールズグランプリで優勝して年間女王になる。2022年に競輪選手を引退し、その後は犬猫の保護活動に携わっている。

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