あの「余計なひと言」を入れてしまったのはなぜなのか。その後の余波を見るに、改めてそう思わざるをえない。
女性とのトラブルで9000万円の解決金を支払ったという中居正広が発表した声明の中身がいまだ、波紋を広げ続けているのだ。
〈トラブルがあったことは事実です。そして、双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実です〉
〈なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました〉
「余計なひと言」とはもちろん、芸能活動を支障なく続けられるという独自の見解だ。
ソフトバンクとタイミーのCMは契約打ち切りの方向なのだが、自身の不祥事が原因であれば、巨額の違約金が発生する。しかし芸能活動が可能な状態での打ち切りとなれば、企業側の都合となる。
「弁護士のアドバイスで余計な一文を入れたと思われますが、そんなの世間は知ったことではない。『活動できるかどうか、オマエが決めるな』という反発が止まないのは当然でしょう」(芸能記者)
すでにテレビ4局5本の中居のレギュラー番組は、放送見合わせを発表しているが、その悪影響は広がり続けている。
一部報道によれば、1月上旬にフジテレビが、中居と同じ元SMAPの香取慎吾が出演するバラエティー番組の収録を予定していたが、中止になったというのだ。関係者には「中居正広さんを連想させてしまうため、香取さんの出演は中止になりました」との説明があったと。
フジテレビはこうした経緯を否定しているが、今後、各局は中居以外の元SMAPのメンバーである香取、稲垣吾郎、草彅剛、そして木村拓哉の起用を当面、控えることになるのか。もはや「元SMAP」の肩書自体が「自粛」となりそうだとは…。テレビ局関係者の見解はこうだ。
「各局、過去の名曲を紹介する番組や、番組内での使用があるが、おそらくSMAPの楽曲使用は当面、NGになるだろう。中居のスキャンダルで、再結成を待ちわびるファンを大いにガッカリさせることになる」
もはや再結成など吹き飛んでしまう勢い。SMAPファンにとって、中居の「罪」は重すぎるのだ。
(高木光一)