それは麻雀プロリーグ戦「Мリーグ」での出来事だった。KADOKAWAがオーナー企業である「KADOKAWAサクラナイツ」所属のモデル&プロ雀士の岡田紗佳は現在、Мリーグでの個人成績が最下位。そんな最悪のコンディション下、チームメイトの堀慎吾が惨敗してしまう。
サクラナイツはファンサービスのため、試合の配信中、自分たちの控え室を生中継するのがおなじみとなっている。その日、控え室のテレビ画面には、堀に勝った勝利者のインタビューが流れていた。インタビュアーはセント・フォース所属のフリーアナウンサー、伊藤友里。彼女のしゃべりを画面越しに見ていた岡田は、携帯電話をイジリながらボソッとボヤく。
「ハキハキしゃべれんかね。麻雀のことわからんくせに」
するとこの映像が切り取られて、瞬く間に拡散。手が付けられないほど炎上する大騒動に発展したのだ。
岡田は翌1月25日、謝罪に追い込まれた。Xに綴ったのは、
〈全部私が悪いです。不快に思った全ての方、本当にすみませんでした。反省します〉
1月27日にはチームの森井巧監督の署名で謝罪文を公開するなど、事態は拡大していった。
自身の成績が振るわない上に、チームメイトの敗戦。確かに伊藤はМリーグのファンから、麻雀知識のなさやアナウンス技術が問題視されていた。岡田のボヤキはそうした積み重ねの末に出たものだろう。
「バラエティー番組では毒舌で知られる岡田ですが、今回の件で単に性格が悪いタレントととらえる人がいます。一方では、これが通常運転だと、寛容な態度を見せるファンも。騒動を拡散させているのは、岡田をここぞとばかりに責め立てようとするアンチではないでしょうか。いずれにしても岡田は、単に伊藤の麻雀への理解度や知識量ではなく、麻雀の世界でしのぎを削る自分たちの気持ちを軽く見られてしまったことに対する苛立ちを表現しただけなのかもしれません」(麻雀関係者)
これで麻雀への関心がより高まればと思うのだが。
(魚住新司)