巨人からボルティモア・オリオールズに移籍した菅野智之の、メジャーリーグでの活躍の具合を問われ、YouTubeチャンネル〈ダグアウト!!!〉(2月10日)で辛辣な感想を漏らしたのは、野球解説者の角盈男氏である。いわく、
「あいつに怒られるかな。ちょっと難しいと思うな。多分、ホームラン相当打たれるんじゃないかと思う」
そう予測する理由は何か。
「(菅野は)配球の妙味で勝ってると思うのよ。2024年、いちばん違ったのは、キャッチャーが代わったから、あいつは勝てた。向こうのキャッチャーって見てると、配球が淡泊やろ。10は勝っても10は負けると思う。だから1人で貯金は難しいんじゃないかな」
菅野の武器のひとつにカットボールがあるが、それがメジャーで通用するかといえば、角氏はこれにも首を横に振るのだった。
「向こうのカットって150キロ以上ですよ。菅野のこれがいいっていうのが、ズバ抜けていいっていうのが…大谷(翔平)のスイーパーじゃないけど、そういうのがない。フォークでも、千賀(滉大)みたいにお化けフォークとかがない。トータルで彼はいいので、そうすると配球の問題になるから、小林(誠司)を連れていくしかないよね」
2024年、15勝(3敗)をマークし、4年ぶりの最多勝に輝いた菅野。巨人の4年ぶりのリーグ制覇に大きく貢献した。その復活に捕手・小林の存在は欠かせなかった。2017年に続き、「スガコバ」コンビが2回目の最優秀バッテリー賞に輝いた。しかし今季、ソフトバンクの正捕手・甲斐拓也を巨人は獲得。
小林の出場機会と菅野の成績次第では「海を渡ってほしい」とスガコバファンをやきもきさせるかもしれない。
(所ひで/ユーチューブライター)