このところ大阪で「他のマクドナルドよりウマい」と行列ができるのが、豊中市の「マクドナルド庄内店」である。
もともとのきっかけは2022年７月、ラジオパーソナリティーでコラムニストのジェーン・スー氏がＸに〈シェフを呼んでくださいと言いたくなるくらいおいしい〉と投稿したこと。これが今年２月中旬に掘り起こされる形で注目され、行列ができるようになったらしいのだ。
その後、SNSには同店を訪れた人たちから〈確かに噂通り一味、二味違うような感覚であった〉〈バンズがふわっふわで揚げ物が明らかに違う〉〈特段何かが違うって感じはしなかった〉など、様々な感想が寄せられている。はたして他の店とは本当に味が違うのか。
３月３日放送の「す・またん！」（読売テレビ）では、過去にマクドナルドで店長などを歴任した人物のコメントを紹介。
「違いが大きく出るものは基本、ない。同じ原材料ですし、同じ機械を使っています。違いが出ないのがチェーン店」
としながらも、次のように分析してみせたのである。
「クルー全員がマニュアル通り正しくやり続けることは、実は簡単なようで、けっこう難しい。全員がしっかりできるようにするお店づくりが優れているからでは」
３月２日放送の「せやねん！」（MBSテレビ）では、マクドナルドで７年間アルバイトしていたカベポスター浜田順平が、実際に同店を訪れて味を検証。ポテトの油をきれいにキープしているのではいか、フィレオフィッシュは他店と同じだが、ダブルチーズバーガーはパティが焼きたてである、などと指摘。ダブチやハンバーガーは１分あれば作れるので、客を待たせなくて済むハンバーガーだけ、全て作りたての可能性があると結論づけた。
さらに行列ができている時はストックを多めにではなく、焼きたて、焼きたてで回すので絶対においしい、と解説。
いずれにせよ、「す・またん！」で店長が説明していたように、クルー全員の意識がかなり高いことは間違いなかろう。
興味をソソられた人は、並んでみてはいかがだろうか。
（鈴木十朗）
