SMAPの中居正広が熊本でタバコをポイ捨てしたとの動画が出回り、物議を醸している。これは中居が4月24日に熊本駅前で撮影されたとされるもの。中居はこの日、避難所となっている熊本市内の中学校をお忍びで訪れ、ラーメン店のスタッフと一緒に炊き出しを行い、マッサージチェアなどを寄付。その行動力に称賛が集っていた矢先の出来事だ。
問題の動画は、熊本駅前のロータリーを歩く2人をスマホで撮影したもので、黄色い蛍光色の上着を着ている人物の服装は、上下ともに炊き出し中の中居と一致している。その人物は植え込みの陰で一瞬立ち止まっており、この撮影者はそこで中居がタバコをポイ捨てしたと断定しているのだ。さらに吸い殻の画像も公開しているのだが、IT系のライターはこのように語る。
「最も不自然なのは、動画には吸い殻が映っていないこと。本当にポイ捨てならば、撮影を止めずに吸い殻を映したはずです。しかし動画は人物の後ろ姿で終わっており、吸い殻は静止画のみ。これでは人物と吸い殻の関係性が説明できません。また当該人物は、ポイ捨てしたとされる場所の直前で両手を口元に寄せ、そのまま2秒ほど手を止めています。タバコのポイ捨てに両手を使うのは不自然ですし、むしろ鼻をかむシーンに見えますね。ともかくこの動画を、ポイ捨ての証拠と言い張るのは難しいでしょう」
動画をツイッターで公開した撮影者は現在、ツイッターの閲覧をフォロワー限定にしている。本当にポイ捨て現場を押さえたのであれば、恥じることなく詳細を報告すればよく、これではやり逃げ感は免れないだろう。しかも一部のメディアはロクに検証することなく、中居がポイ捨てしたものと決めつけ、この動画を拡散しているのが現状だ。
被災地にいち早く駆け付け、移動手段も渋滞を招く自動車ではなく、鉄道を利用した中居。その善意にこんな形で無用のケチをつける投稿は、悪質と呼ばざるを得ないのではないだろうか。
(金田麻有)