スポーツ

「日本競馬界3大遺恨」が有馬記念で大激突!(1)

20131226a

 稀代の快速馬オルフェーヴルの引退レースとして一段と盛り上がる今年の有馬記念。しかし、その陰では穏やかでない人間模様が渦巻いていた。確執、和解、対立、非情通告‥‥3人のトップ騎手がそれぞれの遺恨を胸に秘め、ターフで激突する──。

 競馬界の至宝、武豊(44)と並ぶもう一人の天才騎手、横山典弘(45)。昨年は112勝でリーディング6位だった男が今年は10位に後退、わずか82勝にとどまっている(12月13日現在)。その原因の一端は大御所、藤沢和雄調教師(62)の管理馬がまったく回ってこなくなったことにもあるのか──。

 有馬記念での横山の騎乗馬は、デスペラード(安達厩舎)。ステイヤーズステークス(GII・11月30日)を勝ったあと、みずから「有馬記念を使ってほしい」と申し出たのだという。

「有馬では他に乗る馬がいないから、という理由もありましたね」(競馬専門紙トラックマン)

 藤沢厩舎からはルルーシュが、鞍上に福永祐一(37)を据えて出走。この馬は本来、横山が主戦だった。

 コトの発端は、日本ダービー(GI・5月26日)。連対候補だった藤沢厩舎のコディーノが、主戦の横山から外国人騎手ウィリアムズに突然、差し替えられたのだ。しかも横山は藤沢師から直接通告されず、マスコミ報道で初めて事実を知る。トラックマンが続ける。

「新馬戦からずっと1800メートルを使ってきた馬をなぜか昨年末、オーナーサイドの強い要望で1600メートルのGIに出走させた。ダービーを目標にしているなら1800メートルか2000メートルのレースに使うのが定石で、1600メートルなど使う意味がありません。マイルの激流に飲み込まれたコディーノは案の定、次の2つのステップレースでは引っ掛かり癖を出し始め、連続3着に終わった。折り合いをつけることだけに専念せざるをえなくなった横山はうまく制御し、完璧に乗ったと思いますが、結果に怒った藤沢師はオーナーサイドに乗り替わりを進言したのです」

 これ以降、横山と藤沢師は事実上の断絶状態となり、関東NO1騎手が関東NO1トレーナーとコンビを組む姿はまったく見られなくなった。藤沢厩舎をよく知る元騎手が言う。

「調教助手が函館で一度ミスをしたことがあった。出走馬に異常が見つかったため診療所に馬を連れて行き、出走取消となったんですよ。藤沢師は自分に相談なくそうされたことが気に入らず、この一件だけで、開業以来ずっと一緒にやってきたこの調教助手を切ってしまった。そういう性格だから、嫌だと思ったらとことん嫌うだろうな」

 はたして両者の関係は、そのとおりとなったのか。美浦トレセン関係者は次のように明かした。

「いまだ絶縁中どころか、悪化していますよ。トレセンでは互いに目も合わせない。ニアミスしても顔も見ないし、少なくとも挨拶する姿は一度も見たことはありません。横山も、もうどうでもいい、みたいな感じになっているので、修復は不可能かなと思います。記者たちも、この件には誰も触れようとはしません」

 絶縁の話題をタブー視するトラックマンたちは、横山と同じレースに藤沢厩舎の馬が出てきたら、

「この叩き合いだけは負けられないよな」

 と口々に言い合っているという。

「もちろん、有馬でも『ルルーシュには絶対負けられないね』と。横山も今回のデスペラード騎乗には燃えているのがよくわかります」(トラックマン)

 怒りのモチベーションでルルーシュに先着となるか。

◆アサヒ芸能12/17発売(12/26号)より

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored
    318390

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<中年太り>神経細胞のアンテナが縮むことが原因!?

    327330

    加齢に伴い気になるのが「中年太り(加齢性肥満)」。基礎代謝の低下で、体脂肪が蓄積されやすくなるのだ。高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病に結びつく可能性も高くなるため注意が必要だ。最近、この中年太りのメカニズムを名古屋大学などの研究グル…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<巻き爪>乾燥による爪の変形で歩行困難になる恐れも

    326759

    爪は健康状態を示すバロメーターでもある。爪に横線が入っている、爪の表面の凹凸が目立つようになった─。特に乾燥した冬の時期は爪のトラブルに注意が必要だ。爪の約90%の成分はケラチン。これは細胞骨格を作るタンパク質だ。他には、10%の水分と脂質…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
日米2大予言がピタリ一致「7月に巨大津波が」/“初夢”大予測ワイド「これがニッポンの2025」〈天変地異〉
2
NHK「おむすび」に登場する藤原紀香「西宮出身なのにエセ度がハンパない」関西弁のゲンナリ感
3
ロサンゼルス山火事と大谷翔平に意外な影響を及ぼした「フジテレビ豪邸撮影騒動」
4
青山学院大学・原晋監督が頭を抱える箱根駅伝「山上り下り選手」の育成問題
5
自ら両眼をくり抜いた平景清の思いが乗り移った熱田神宮の妖刀「あざ丸」伝説