熊本地震の現地取材で、関西テレビの中継車がガソリンスタンドで給油待ちの列に割り込んだことに始まり、毎日放送の山中真アナウンサーが自身のツイッター上でお弁当やラーメンなど食事に関するツイートをして炎上するなど、テレビメディアへのバッシングが相次いでいる。
そして、新たにテレビ朝日も不適切なニュース動画を配信したとして批判が集中しているのだ。
問題の動画ニュースは18日に配信された「避難所で70代女性が死亡」というもの。70代の女性が避難所のトイレで倒れているところを目撃されたという内容だったため、映像ではその女性が倒れていた和式トイレを入口付近から映し出している。しかし、この女性用トイレをローアングルから撮影した映像の中には、なんと個室で用を足していると思われる女性のスリッパが映り込んでしまい、犯罪まがいの映像ではないかと批判が殺到した。
「現在、同記事は削除されていますが、スリッパが映り込んでいたのは一番手前の個室で目に付くところでしたから、しっかりVTR確認すれば気づけたはず。幸いにも映像にはスリッパと足しか映っていませんでしたが、和式トイレだったことも考えると、本当に映ってはいけないものが出てしまう可能性があっただけに、今回はギリギリセーフだっただけ。やらかしてしまったことは間違いない」(週刊誌記者)
ネット上も「さすがに胸クソ悪い」「報道の自由ではないね」「カメラマンは音も聞こえたと思うけどなぁ」と、釈然としない様子だ。
被災地でもわれ先にの報道合戦だが、見ていると被災者に対して横柄であったり、流れ作業的なずさんなレポートも目にする。「想定外」の災害だった熊本地震だが、それでもメディアには、そろそろ落ち着いた報道体勢を固めてもらいたいものだ。
(佐伯シンジ)