その演技力が高く評価され、元AKB48唯一の女優成功者という評価もある川栄李奈だが、意外にも実力と人気は比例していないようだ。
11月11日に開幕した川栄主演の舞台「あずみ~戦国篇」のチケットの売れ行きが、あまりよろしくないようなのだ。
「集客が芳しくないようで、A席の販売はなくS席のみの販売となっていますが、残りの公演も千秋楽公演以外は完売しておらず、当日券が余裕で手に入る状態。来場者からもガラガラだったという報告が多数届いている状態で、ネット上でも『女優として開花したと思うけど、やっぱ人気は下がってる』『業界内での評価だけか‥‥』『今後は舞台主演はキツイかもな』『実力がないほうが売れるって、日本の芸能界は酷だね』と揶揄されている状態です」(エンタメ誌記者)
川栄の演技力については同舞台の構成・演出を手掛ける岡村俊一氏も「こんなにできるとは思わなかった。もう教えることがないくらい。言葉悪いですけど、アイドル崩れみたいなこと言うやつがいるかもしれないけど、とんでもない。みんな観に来たほうがいい!」と太鼓判を押していたのだが‥‥。
「今は我慢の時だと思います。確かに彼女自身の評価は高いですが、元AKBというレッテルは諸刃の剣。芝居や映画のディープなファンには、その肩書きだけでアレルギー反応を示す人も多い。特に芝居の世界はそうですね。しかし、握手会に集まったオタクたちに頼れなくなった今は、実力でのし上がっていくしかない。むしろ集客できないのは、アイドルだったことの副作用だと受け止めて、今後は主演でなくても、長い目で考えて腐らず活動していくほうがいいでしょう。本当に実力があって作品に恵まれれば、そのうち客席は埋まっていきます」(映画誌編集者)
観客が色眼鏡を外す日は、そう遠くないとは思うが、今はアイドルオタクでもいいから集客したいのが本音だろう。
(本多ヒロシ)