12年で7度のリーグ制覇を成し遂げた前巨人監督の原辰徳氏が現場復帰に意欲を見せているという。ただし、「古巣で再びユニホームを着る」という話ではないようだ。
3年前、表向きは退任だったが、事実上、原氏は巨人から追い出されていたのである。原因は、原氏が監督主導で選手補強をするために手足となって暗躍してきたメディア関係者X氏の存在だった。
「原氏の現役時代終盤から昵懇だったX氏は、メディア関係者であることを武器に各球団に出入りして人脈を築き上げていた。原監督と情報を共有し、折に触れてアドバイスをしたりして、監督の意向を実現すべく動いてきました。原監督が欲しがる選手には『原さんがこう言ってたぞ。目をかけてたぞ』とささやいて、その後の決断に影響を与えていた。多くのFA補強や他球団の外国人選手強奪に力を貸していたといいます。チーム内で首脳陣が知らないことまでX氏が把握していることもあった。原監督は、それだけ信頼するX氏のフロント入り、あわよくば編成面で自分の意見を通すためにもGM就任を望んでいました。さすがに外様に牛耳られることを危惧した球団は、原政権に終止符を打つことで二人を排除したんです」(球界関係者)
監督として原氏は、巨人から切られたことでプライドを傷つけられた。そして機は熟した。
「実は今シーズン中、ごく親しい球界関係者に原氏は『リベンジしたい』と口にしている。巨人の監督に返り咲きたいという意欲だとも解釈できましたが、どうやら、敵として巨人を見返したいという強い気持ちだったようです」(前出・球界関係者)
実際に水面下では、X氏が複数の他球団とすでに接触しているというのだ。その詳細を、9月25日発売の週刊アサヒ芸能10月4日号でレポートしている。