会社を去る女子アナ、離婚に向かうグラドル、男を誘惑する女優、相方と和解する元女子プロレスラー‥‥春一番が吹く季節にあって、オンナたちのドラマも盛り上がりを見せている。悲喜こもごもの入り交じる合否判定真っ盛りのシーズン。「悪女」たちに本誌が不合格通知を送りつける!
テレビ朝日の前田有紀アナ(32)が3月31日に同局を退社することを発表した。決意の背景には居場所を失った彼女の姿があったという──。
前田アナが退社を発表したのは2月22日のことだった。テレビ朝日のHPには、みずからその理由をこうつづっている。
「一度時間を作り掘り下げていきたいと思い、留学のため退社することを決めました」
彼女が入社した03年は鈴江奈々アナ(日本テレビ)、戸部洋子アナ(フジテレビ)、小林麻耶アナ(TBS)と女子アナの当たり年。前田アナの社内での評価をテレビ朝日関係者がこう語る。
「その美貌から入社6日目に『やべっちFC』に抜擢され、03年組で一歩リードしました。後輩の竹内由恵アナ(27)をやっかんでいるとどこかで書かれましたが、間違いで、かなりかわいがっていますよ」“女帝”木村優子アナ(52)が君臨する日本テレビとは対照的に、テレビ朝日のアナウンス室は和気あいあいとした雰囲気だという。ライバルにも愛想よく接する彼女だが、これが欠点につながっているという指摘も。テレビ朝日局員が語る。
「父親が元パイロットの大学教授、姉がテレビ東京の報道記者という家柄で育ちがいい。人間性は申し分ないのですが、前田には野心とか、向上心とかいうものが見られなかった。そのせいで、アナウンサーとしての技量は伸びなかった」
確かに彼女が担当していたのは、バラエティが中心。「画期的」を「がっきてき」、「傘下」を「かさした」と読んだことは伝説になっているが、ニュースを任されたことはほとんどなかった。
「『アナ』としての評価はされていません。竹内アナや、同期の大木(優紀)アナ(32)にスポットが当たり、浮いている感じはありましたね。『やべっち──』でブレイクしましたが、あれ以外では使いみちがない状況ではあった」(前出・テレビ朝日局員)
2月26日の定例社長会見では早河洋社長(69)が、「彼女の上司からだいぶ前に退社の意思が伝えられていた」と明かした。前出・テレビ朝日関係者が語る。
「実は、その“だいぶ前”から『やべっち──』の担当を外す構想がありました。このことが本人の耳に伝わったか定かではありませんが、局の戦略が竹内中心にシフトしていることは本人も感じていたはずです」
女子アナの寿命は30歳というのがテレビ業界の定説だが、大台を越えた前田アナは、窓際待遇で“干されている”状況だったという。交際していたプロバスケット選手の田臥勇太(32)との結婚を前提とした退社説もささやかれていたが──。
「関係は進展しておらず、破局していると言われています。ロンドンに留学して語学を学びたいようですが、何を目標にしているのか知っている人は局内にいませんね」(前出・テレビ朝日関係者)
留学後にフリー転向というのが考えやすいところだが、女子アナ評論家の丸山大次郎氏はこう語る。
「アヤパン、西尾由佳理、平井理央、青木裕子と、フリー女子アナは群雄割拠の状態。留学してワンテンポ置くというのは悪い選択ではないでしょう。大学時代にラクロス部に所属し、スポーツに明るいので、他のフリー女子アナとはかぶらない、スポーツキャスターに転向するのがいいのでは」
海外で出会った男と結婚という、ファンにとっていちばん悲しいパターンにだけはならないでほしいものである。