歌手・西城秀樹(58)の発症・入院で知られる脳梗塞。年間の死亡数も7万3000人を超える(2011年)。“隠れ脳梗塞”を持つ人の増加に伴い「若年性脳梗塞」も増加する傾向だというこの病には、朝晩の「水飲み」が効くという。
西城が10年ほど前に最初に発症した時のことをラジオでこう語っている。
「だるくて眠かった。すっきりしない状態が1カ月くらい続き、ある日サウナで脱水状態で発症した」
ろれつが回らない、言葉が出ない、言うことが理解できない。さらに症状が悪化すれば、手足のまひ、しびれ。片目が見えなくなる、ものが二重に見える。結果、転倒しやすくなるなど歩行困難から寝たきりに陥ってしまう。
「脳梗塞とは、脳の血管が詰まるなどして血のめぐりが低下し、脳組織が壊死してしまったものをいう。脳の微小血管に脳梗塞が起こる初期はほとんど症状が出ない。これが隠れ脳梗塞で40代で3人に1人、50代で2人に1人と多い。今も増え続けていて、それに伴って若い方の脳梗塞の症例も増えています」(中野重徳・相模原中央病院名誉院長)
いまだ確実に有効な予防法はない脳梗塞だが、西城は当時、こう語っていた。
「こまめに水を飲むことです」
特に朝の起床時や就寝前の一杯は効果的だというのだ。厚生労働省も「脳梗塞予防のため水を飲もう」と提唱している。人の体は水でできており、脳梗塞の多くは就寝中に起きる。就寝中に脱水状態に陥るからだという。寝る前の1杯の水は「宝水」なのだ。入浴前の1杯もいい。
試してみる価値はあるだろう。