芸能

吉永小百合がタモリとの共演を30年拒み続けた理由(1)タモリの真剣な偏愛

20140410a

 国民的長寿番組の「笑っていいとも!」が31年半の歴史に幕を降ろした。スタートからの悲願であった「吉永小百合をゲストに!」も、最終回にて大団円を迎えた。それにしても──バラエティと縁が薄い小百合とはいえ、ここまでタモリを避けていた理由は何だったのか、教えてくれるかな?

「タモリが芸能界に入った時から『神です、女神です』ってあがめていたよ。それだけじゃなく、番組で1コーナーを作りたいって言ってきたから」

 そう語る放送作家の源高志氏は、タモリ(68)が全国区の知名度を得た「金曜10時! うわさのチャンネル!!」(日本テレビ系)からのつきあい。ここでタモリは76年からレギュラーとなり、3分ほどのミニコーナーを持っていたが、こんな提案をしたことがある。

「真面目に『吉永小百合様へ捧げる手紙』を読み上げよう、と言うんだ。オンエアこそならなかったけど、台本はしっかり作ったよ。それこそ高校生が電車で女子高生に渡すラブレターのような純情な文面でね」(前出・源氏)

 それほどタモリにとって“永遠の憧れ”である吉永小百合(69)が、最後の夢をかなえてくれた。3月31日にオンエアされた「笑っていいとも! グランドフィナーレ 感謝の超特大号」(フジテレビ系)に、待望の初出演を飾ったのだ。

 1982年10月4日に番組がスタートして以来、31年半を要しての快挙を、芸能レポーターの石川敏男氏が解説する。

「タモリは番組を辞めるつもりはなかったけど、視聴率低迷からの脱却を図る亀山千広社長の“ツルの一声”で終わった形。最後にフジが一丸となって小百合さんを呼んだのは、功労者のタモリに対して当然のこと。小百合さんにしても、長寿番組の最後に断る理由もないだろうし」

 映画の公開前であってもバラエティに出ることの少ない吉永であるが、今回ばかりは話が別。秋に公開予定の「ふしぎな岬の物語」(東映)は、55年の女優生活で初めて「企画」の欄にもクレジットされている力の入れようだ。双方の思惑はみごとに合致した形になる。

 そんな憧れのマドンナを、タモリは10代の頃から間近で見つめていた。65年に吉永が早稲田大学第二文学部に入学することを表明すると、タモリも一浪の末に同じ早大の二文に入学。

 すでに国民的な女優であった吉永と、名もない若者だったタモリ──。

「モダンジャズ研究会に入部したんだけど、先輩に竹刀でブン殴られてシゴかれてね。そんな日々の中で、たった一つの希望っていうか、生きる支えが『いつか小百合さんに会える』ということだった」

 のちにあるインタビューでこう回想しているように、タモリの「サユリスト」としての歴史は筋金入り。さらにタモリは、何としても会いたいと思い、学生食堂のおばさんにリサーチをかける。その結果、週に2回は友人たちと夕食に訪れ、メニューは決まって中華丼だと聞き出す。

「それから10日ほど夕方6時になると学食に来て、中華丼を食べ続けたけど、会えずじまい。坂道を『小百合さまぁ~、小百合さまぁ~』って叫んで帰ったさ」

 そしてついに「その日」がやって来た!

◆アサヒ芸能4/1発売(4/10号)より

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
【事件発生】阪神・藤川球児監督に「造反選手」が出た!「密告者」が判明したら粛清へ
2
ヤクルト・村上宗隆「上半身のコンディション不良」って何?「ポスティング移籍金」に影響するからと…
3
日本将棋連盟「ファン向け超高額設定プログラム」に「庶民は将棋界に不要ってことか」怒りのオンパレード
4
橋本環奈だけじゃない…NHK朝ドラが「黒歴史」へと暗転したヒロイン女優たち
5
【ハレンチ女子ゴルフ】「トリプルボギー不倫」川崎春花がまた欠場…お得意様スポンサーがブチ切れる!