今年、最も注目を集めている若手女優といえば、なんといっても黒木華(はる)だろう。「舟を編む」「草原の椅子」で、日本アカデミー賞新人俳優賞やブルーリボン新人賞を受賞し、ベルリン国際映画祭では、名匠山田洋次監督作品「小さいおうち」で、なんと最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞。これは日本人女優最年少にして、四人目の快挙となった。ところが、これが大きな波紋を呼んでいるという。
「『小さいおうち』の主演は、松たか子。彼女を差し置いて銀熊賞を受賞したことで、ふたりの関係が悪化し、共演NGのブッキングリストに載っているとの噂もあります」(週刊誌記者)
しかも黒木は、松が独立するまで所属していた事務所の後輩で、黒木は松に憧れて女優の道を志したというから皮肉なものである。
「映画の撮影中、黒木の演技相談にも松はのっていましたから、キャリアに勝る松は口が裂けても『なんで私が銀熊賞じゃないの?』とはいえない。先輩後輩の絆で結ばれていた二人が、今や一触即発の間柄と言われています」(前出・週刊誌記者)
しかもこの波紋は、国民的な番組、NHKの朝ドラにも及んでいる。
「黒木は、4月から始まった『花子とアン』で主演の吉高由里子の妹役を演じていますが、『小さいおうち』で銀熊賞を獲って以来、黒木の出演シーンが急増。吉高はイライラを募らせ、周囲のスタッフもピリピリしているんです」(番組関係者)
古き良き日本女性を演じ、銀熊賞を受賞した黒木華だが、芸能界では早くも“主演女優食いの黒木”と呼ばれているとか。末恐ろしい大物女優が登場したものだ。