●ゲスト:春香クリスティーン(はるか・くりすてぃーん) タレント。1992年生まれ。スイス出身。日本人の父とスイス人の母を持ち、08年に来日後、10年に芸能界デビューする。上智大学文学部新聞学科に在籍中。日本の政治情勢に詳しく、著書に「永田町大好き!春香クリスティーンのおもしろい政治ジャパン」(マガジンハウス)がある。ニュースからバラエティまで幅広くこなし、「情報ライブ ミヤネ屋」(13:55~15:50、読売テレビ系)に毎週木曜日にコメンテーターとして出演中。
永田町&政治好きタレントとして、ニュース番組や新聞で活躍中の春香クリスティーン。政治離れが進む昨今の若者には珍しい存在の春香だが、天才テリーは彼女の政治への姿勢に気になる点があった。国家から下半身までぐるっと語らせる、ここでしか読めない才女トークをお届けしよう!
テリー 以前にも対談に登場してくれたんだよね。その時は、スイスから来た変な女だなあと思ったんだけど。
春香 ハハハ、今も変な女ですよ(笑)。
テリー でも、今は情報番組に出て、政治について語っているから偉いなと思って。もともと政治が好きだったんですか。
春香 スイスにいた頃は、みんなで政治や社会の話をするのが当たり前だったのに、日本に来たら周りはそういう話をまったくしないので「なぜだろう」という疑問から入ったんですね。
テリー スイスでは子供でも政治の話をするの?
春香 中学生ぐらいになると、駅に置いてあるフリーペーパーを読んで、気になるニュースがあったら休み時間にみんなで話したりしますね。特にスイスは国民投票がある国なので、EU加盟について「あなたはどう思うの?」といった話を割りとします。私は日本の高校に2年生から編入したんですけど、周りの皆と、話が何しろかみ合わなかったんです。
テリー 日本の女の子って、洋服の話と、男の話しかしないだろう。
春香 確かに、深く話し合うっていう感じにはならないですね。疑問に思ったことを「なぜ?」と聞くと、「そんなに追求しないで。空気を読んで」という意味のことを言われました。例えば「どうしてこのネイルのデザインを選んだの?」と少し踏み込んで聞くと、うっとうしいと思われるんです。「かわいいから」で終わっちゃう。
テリー 政治の話をすると「僕はこう思う」っていう話をしてくる子はいない?
春香 同世代だとなかなかいないですね。9月の内閣改造の時も、話をする相手が誰もいなくて、1人でテレビを見たり、新聞を読んだり、あとはもう自分で永田町辺りを回って。
テリー ん? 永田町へ何しに行くの。
春香 内閣改造の1日前に議員会館に行って、環境大臣になった望月義夫さんとお話をさせていただいたんです。その時に望月さんの携帯がちょうど鳴ったんですね。「あ、安倍さんからじゃないか!?」なんていう小ネタも挟まれていて(笑)。他の方のところもいろいろ回りました。
テリー そうか。番記者みたいなもんだな。
春香 派閥も昔と比べると弱くなったっていいますけど、安倍さんは自分の反対側の意見の人たちを取り込むタイプですよね。それこそ第2次安倍内閣では、宏池会から4人入閣させて、人事で上手にバランスを取っているなと感じましたね。