今年3月に開催された「日本アカデミー賞」では「さよなら渓谷」(ファントム・フィルム)で最優秀主演女優賞を受賞し、来年公開の映画「脳内ポイズンベリー」(東宝)での主演も発表されたばかりの真木よう子は、三十路に突入してからもますます女優として活躍の場を広げている。
プライベートでは、5歳になる長女のママでもあるが、そのアグレッシブな働きぶりからはとても想像できない。はたして、家庭での生活はどうなっているのだろうか──。
「真木さんの家庭は、完全に夫婦の立場が逆転していて、夫の片山怜雄さんはもともと俳優としてドラマなんかでも活躍し、一時は小説家を目指していたこともありましたが、今では完全に主夫になっています。真木さんが外で働く一方で、家事や育児は片山さんが担当しているという状況ですね」(芸能プロダクションマネジャー)
オヤジ世代の諸氏にとっては違和感がある夫婦関係かもしれないが、当の本人たちはそれで満足しているそうで…。
「もともと、真木さんはバリバリのキャリアウーマン志向だった。とにかく気が強くて、下積み時代に『無名塾』に在籍していた時には、主宰の仲代達矢さんと大喧嘩をして退塾しているほど。映画『ゆれる』(シネカノン)のオーディションの際は、監督の西川美和さんをライバルと思ってガンを飛ばすなど、その武勇伝は数知れない。一方の片山さんが内向的で温和な性格のため、まさに主夫にはピッタリのタイプなんです。2人が結婚した際には、『なんで真木が格下の片山を選んだんだ?』なんて声も多く聞かれましたが、今にして思えば愛称バッチリだったんでしょうね」(映画配給会社社員)
真木にしてみれば、名より実を取り見事に女優業に邁進できる環境をゲットしたというわけだ。
そんな芸能界のベストカップルともいうべき2人だが、夫婦関係を続けていくうえで、不安要素がまったくないというわけではないという。
「真木さんは、以前に常盤貴子さんの夫で、劇作家兼俳優の長塚圭史さんとの不倫デートが報じられたことがありますが、“超のつく肉食系”ですからね。自分が興味を示した男性には周囲のことなど気にせず、ガンガンアプローチをかけるタイプ。普通はいくら関心があっても、周りのことを気にして、先輩女優の夫になんて手は出さないでしょう(笑)。それだけに真木さんの男関係だけが心配の種と言われています」(前出・芸能プロマネジャー)
真木がその肉食ぶりを発揮し過ぎて、最良のパートナーを失わないことを祈るばかりだ。