今が旬の生姜には驚くべきパワーが隠されている。55人の子持ちだったという第11代将軍徳川家斉は、1日たりとも生姜を欠かすことはなかったという。子宝に恵まれたのは、生姜の持つジンゲロールという成分のなせる業だったとも!
天明7年(1787年)4月、満年齢13歳で家治隠退の跡を継ぎ、第11代将軍となり、天保12年(1841年)に満67歳で他界した家斉。その生涯で、正室の他、側女40人に子供を55人産ませたと記録には残っている。一方、将軍在位50年間の中で病臥したのは数回の感冒のみ。毎晩のように晩酌して浴びるように飲んでいたというタフマンだったと言われている。
このパワーの源が食にあり、家斉の大好物だった生姜にあったという。
過日、テレビ番組で食品医学研究所の平柳要所長は、こう語っていた。
「生姜にはジンゲロールという成分が含まれている。ジンゲロールには抗酸化作用があり、血行の促進、血管の老化の抑制する」
つまり、身体を温め、血流を活性化させるので、男性機能の改善が期待できるというのだ。
「生姜は熱帯アジアが原産で、医薬品としても古くから活用されていたし、元気とパワーの元として親しまれた。それで欧米でもジンジャーエールを飲む人が多い」(医食研究科・笹川伸雄氏)
実際生姜食を続けて元気が出てきたという男性が多いと言うからには、弱くなったと実感している方はさっそく実践してみるといいだろう。ただし生姜は刺激が強い食材なので、大量に食べると胃腸に負担をかける。食べすぎには注意も必要だ。