いろいろと試してみても改善効果が“薄い”といえば、発毛・育毛法。ところが、意外な場所を利用する発毛法があるという。毛がどんどん生えてくる!?という評判の「奇跡の湯」があったのだ。
〈薄毛に悩んでいたが、ある温泉に入ったら、頭皮の活力が戻り、少しずつ産毛が生え、やがて若い頃の髪を取り戻した〉
こんな例が口コミで薄毛に悩む人の間に広まっている温泉があった。その「奇跡の温泉」は北海道のニセコ薬師温泉。
青森県の谷地温泉、徳島県の祖谷温泉とともに三大秘湯の1つに数えられているこの温泉は、JR北海道函館本線「昆布駅」より車で約10分ほどの場所にあり、”秘湯”の割りにはアクセスはいい。
宿は「薬師温泉旅館」の一軒のみ。にごり湯、透明湯、露天風呂とあるが、いずれも浴槽の直下から温泉が湧き出す源泉かけ流し。噂の”発毛”の湯は、にごり湯。泉質は炭酸水素塩泉で、鉄分を多く含む茶褐色の源泉だが、色がよく変化することから「七変化の湯」ともいわれている。
入浴していると皮膚に炭酸の泡が付着し、気泡が肌を刺激する。温泉ソムリエ協会調べによれば、
〈炭酸泉は、血行促進効果が高い。炭酸ガス(二酸化炭素)は皮膚を通り抜け、皮下の毛細血管に入り、血液中の二酸化炭素量を増す。すると脳は体内が酸欠状態と感じ、多くの酸素を全身に送ろうと血液量をコントロールする弁を開く。結果、血液の流れが増し血行促進に繋がり、代謝も良くなる〉
とのことで、この結果、発毛環境が良くなるらしいのだ。発毛治療の第一人者である「クリニック平山」佐藤明男院長が言う。
「薄毛の原因は、血液の流れが悪いために頭皮に必要な血液が行き届かず、抜け毛が増える、ということなんです」
薄毛に悩む者はすぐにでも飛んで行きたい温泉だが、実は、今年3月の大雪で建物の一部が倒壊し現在休業中。再開が待たれるところだ。