社会

南海トラフの「前震」が目前の「中京圏・関西圏・四国南部」/能登半島地震の次に必ず起きる「6つの大惨事」(5)

 第5の大惨事は、南海トラフ巨大海底地震の「前震」として発生する、太平洋沿岸地域の「内陸直下型大地震」である。

 今年元日の能登半島地震(マグニチュード7.6、最大震度7)は、太平洋側から日本列島の地下に沈み込むフィリピン海プレートがもたらした流体(水)が、能登半島を含む一帯の活断層の割れ目に入り込むことによって起きたとされる。 そして、そのフィリピン海プレートは現在も、年間3~5センチの速度で沈み込んでおり、太平洋沿岸地域の陸のプレートを引きずり込む形で、地殻を圧迫し続けている。

 南海トラフ巨大海底地震は、圧迫を受けた陸のプレートが跳ね上がることで発生すると考えられている。ところが、実は陸のプレートが跳ね上がるしばらく前から、圧迫に耐え切れなくなったプレート内の活断層が次々と割れ動くと予測されているのだ。

 地震学の専門家も、次のように指摘する。

「少し長いスパンで見ると、1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)も、南海トラフ巨大海底地震の『前震』として発生した内陸直下型地震のひとつと考えられるのです。そしてフィリピン海プレートの沈み込みに起因する、今回の能登半島地震が発生した。これらの事実は、南海トラフ巨大海底地震の前震にあたる内陸直下型大地震の発生が、一段と差し迫った状況に向かっていることを示しています」

 特に懸念されているのが、中京圏と関西圏、そして四国南部における内陸直下型大地震の発生だ。地震学の専門家が続ける。

「太平洋沿岸地域では随所で、プレートの沈み込みによる地殻の歪みが蓄積されていますが、歪みの度合いがとりわけ高いのは中京圏、関西圏、四国南部の3地域。これらの地域では兵庫県南部地震と同規模の地震、すなわちマグニチュード7クラスの直下型地震の発生が目前に迫っている…そう考えておかなければなりません」

 内陸直下型大地震は、建物などの地上構造物に甚大な被害をもたらす。耐震補強をはじめとする迅速な対策が、強く求められるゆえんである。

(石森巌)

カテゴリー: 社会   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「キスしてる?」質問にフジテレビ・井上清華が衝撃「赤面もじもじ返答」の「まさか!」
2
岡田監督と不協和音!阪神・佐藤輝明「怒りの2軍落ち」で問題視された「試合に向かう姿勢」
3
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
4
ラモス瑠偉「W杯惨敗サッカー日本代表コキ下ろし」に抗議電話15万5000件/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
5
広島・新井良太2軍コーチ「地元女子アナと結婚」までの「夜の歓楽街」寂しい活動