社会

マクドナルド元マネージャーが語る“不衛生な販売現場”(1)実際の現場はどういう状況なのか?

20141126logo

 マクドナルドといえば、明るいイメージの店舗でリーズナブルにハンバーガーを提供してくれるファーストフード界の象徴だった。ところが、そんな安心ブランドに、相次ぐ「異物混入」が発覚。もはや「おいしい笑顔」などと言っていられない状況だが、報道されているのは氷山の一角にすぎなかった‥‥。都内店舗の元マネージャーが、あまりに不衛生だった販売現場の裏実態を告白する。

 マクドナルドの「異物混入騒動」が止まらない。別表のとおり、ビニール片や金属片、果ては人間の歯や針までがバーガーやポテトなどから次々と発見されたと報告されているのだ。騒動が拡大するにつれ、昨年の被害者までが訴え出る始末で、収束の気配は見えない。

 マクドナルドは昨年7月、中国産の使用期限切れ鶏肉入りマックナゲットを販売していた事実を公表した。すると翌8月の売上高が前年同月比で25.7%減という大打撃を受けて業績悪化に歯止めがかけられなくなった。昨年12月も同比で21.3%減と回復の兆しすら見えない。そんな中、異物混入騒動でさらなる逆風が吹き荒れている。

 日本マクドナルドでOC(オペレーションコンサルタント=担当エリアで複数店舗の店長と連携して売り上げ向上を目指す役職)に就く現役社員が嘆く。

「緘口令が出ているので、あまり申し上げることはできません。ただ、一連の不祥事で最近の落ち込みが著しいのは事実です。とはいえ、実はもうここ数年は徐々に業績を落としていたんですよ。その焦りか、10年にテキサスやニューヨークなど、アメリカのバーガーシリーズを出しましたが全部失敗してしまった。結局、お客様が求めているのはベーシックな商品なので、『普通に営業していれば誰も買わなくなるなんてことはないだろう』という甘い意識があるのも事実ですが‥‥」

 日本マクドナルドは、数々の異物混入の苦情を受け、1月7日に謝罪会見を開いたが、サラ・カサノバ社長(49)は欠席。取締役2名が「深くおわび申し上げます」と頭を下げて釈明を続けたが、「異物が混入する事案は起こる可能性があり、広がりがないようなケースは公表していない」などと不祥事の隠蔽を印象づけかねない開き直り発言も飛び出したものだ。故意ではないため、不可抗力だったという認識があったのかもしれない。

 しかし、都内のマクドナルド複数店舗での勤務経験がある元マネージャーA氏は首をかしげた。90年代に5年ほど、現場をつぶさに見てきたA氏は、多くの店舗で不衛生な食品管理が行われていた実情についてこう証言するのだ。

「厨房内でゴキブリを見ることが当たり前でしたね。カウンターで動く姿を見つけたクルー(バイトスタッフ)がおしぼりでバンッと叩き潰して、捨てたら手も洗わず業務を続けるなんて日常茶飯事。今となっては信じられないことですが、ポテトやナゲットを揚げるフライヤーの中にゴキブリが浮いていたことも珍しくありません。小さいのはもちろん、鬼のようにでかいのもいた。月1ぐらいでそんな場面に遭遇していたと思います。ポテトを引き揚げた時、他のスタッフに『いたよ』と小さい声で報告をしたりはしますが、その山からゴキブリを取り除いたら、ポテトはお客さんに提供していた」

 こうしたケースでは客が購入した際には食品に異物が混入していた形跡は残らない。抗議を受けることもない、まさに裏実態である。

カテゴリー: 社会   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
2
落合博満が「ありうるよ」と言うセ・パ交流戦「全12球団9勝9敗で優勝チームなし」の異常事態
3
トレバー・バウアー「メジャーリーグに動きなし」で「DeNA復帰」Xデーは交流戦明け
4
DeNA筒香嘉智の逆転本塁打を「美談にするな」!江本孟紀が異論「アメリカで成功しなかった人が…」
5
藤浪晋太郎「負傷者リスト入り」の「理由隠し」で駆け巡る「不穏なウワサ」