そもそも、吉永は恋に強く焦がれるタイプ。69年に上梓した「こころの日記」(10代後半につづった日記集)の中では、「私を強く抱きしめてくれる人が─その胸の中で思いきり泣かせてくれる人がほしい」「私の手紙 あの人の胸にとどいたかしら」などと吐露しているのだ。
石坂浩二(70)も彼女が恋焦がれた一人。当時、石坂は加賀まりことの交際が盛んに報じられており、そこに吉永が「参戦」して‥‥。だが、前出のジャーナリストは、吉永から次のように打ち明けられたという。
「凄く好きだったけど、恋愛にもならなかった。妹みたいに思われて、相手にしてくれなかった。女として見てくれなかったんです」
多情で多感な私生活。清純派とは裏腹の顔を見せていた吉永には、実は所属する日活の上層部から、「恋愛禁止令」が出されていたという。
〈元日活常務の江守清樹郎もこう回想している。
《ボクは十六歳の彼女をひきうけた時、彼女に“二十一歳までは結婚するな。男を知ってもいかん”といったものです。彼女も“わかっています”と答えましたね。二十一歳に彼女がなったとき、こんどは“二十六歳まではダメだよ”というと、彼女はこれにも“はい”と答えてくれた》〉
だが、実際は守っていなかったことに‥‥。
さて、吉永は28歳で、15歳上のテレビプロデューサー・岡田太郎氏と電撃結婚する。
実は渡哲也との破談をきっかけに、吉永は両親と反目するようになる。破局や殺人的スケジュールによる精神的ストレスから、声帯に異常を来し、声が出なくなったのだ。そんな時に声をかけたのが岡田氏だった。
「彼女によれば、『(岡田氏は)いろんな治療法を勧めてくれて、声を取り戻しました。自分を愛してくれている、という思いが膨らんでいった』と」(前出・ジャーナリスト)
2人は両親の目を忍んで、密会を繰り返した。
「昔のフジテレビの近くにある寿司店の2階の座敷で、ひそかにデートをしていた。小百合ちゃんの運転手も同席しましたが、父親には『会ってはいるけど、怪しいことはありません』とお目こぼしの報告を。あくまで仕事の打ち合わせのように装っていました」(中平氏)
結婚に踏み切った経緯について、著書にはこうある。ある鼎談での告白だ。
〈親が常に私の後にぴったりとくっついていて、私にいろいろ期待して、娘を守ってきたというか、溺愛されていたんですね、父にも母にも。それが苦しくて。(中略)だから結婚することで家を出て、名前を変えることで親から離れようと思いました。それでその当時つきあっていた人に結婚を迫ったんですね〉
バツイチだった岡田氏が「結婚は大変だよ」と逡巡する中、みずから迫った清純派女優。実像は意外なほど“肉食系”だったのだ。
-
-
人気記事
- 1
- 日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
- 2
- 長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
- 3
- 怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論
- 4
- 沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
- 5
- 世間はもう「松本人志」を求めていないのに…浜田雅功「まっちゃん」連呼のうっとうしさ
- 6
- 【おむすび】栄養士編スタートで橋本環奈に「ギャルを履き違えている」ダメ出し
- 7
- 大声援で「翻意」した選手も…阪神FAの大山悠輔と原口文仁が「11.23ファン感謝デー」で語る言葉
- 8
- 復帰どころか「引退Xデー」が迫る…自ら「お笑いの地位」を上げた松本人志が直面している壁
- 9
- 西武がFA戦線から撤退で風雲急を告げる阪神・原口文仁の「移籍先候補」と「宣言残留」というオチ
- 10
- 段ボール箱に「Ohtani」…メジャーリーグMVP発表前に「疑惑の写真」流出の「ダメだ、こりゃ!」
-
急上昇!話題の記事(アサジョ)
-
働く男のトレンド情報(アサ芸Biz)
-
-
最新号 / アサヒ芸能関連リンク
-
-
厳選!おもしろネタ(アサジョ)
-
最新記事
-
アーカイブ
-
美食と酒の悦楽探究(食楽web)