テリー 女優の仕事を本格的に始めたのはいつぐらいだったんですか。
祥子 23歳の秋まで熊本にいて、それから東京に来ました。
テリー 地元では何を?
祥子 高校を卒業したあと保育士の勉強をしていた頃に、町で声をかけられまして。それがきっかけで、地元のテレビ番組でレポーターをするようになりましたね。
テリー そりゃあ声もかかるだろうなぁ。どんな仕事をしたの?
祥子 温泉やお土産屋さんのレポートを。天気予報も少しだけお伝えしていましたね。
テリー 美人レポーターとして人気があったでしょう。
祥子 いえいえ、そうでもなかった(笑)。
テリー そこから、どんな思いで東京に出てきたんですか。
祥子 九州だけじゃなく、もっと広く挑戦してみたい、という気持ちがあって。
テリー その頃、彼氏もいたでしょう。
祥子 いました。
テリー どれくらいつきあってたの?
祥子 2年ぐらいですね。
テリー 田舎で情報番組の美人レポーターをやっていたら、自慢の彼女だよね。彼はどう説得したの?
祥子 「恋よりは仕事がしたい」と。
テリー そう言われちゃうとなぁ。東京に出てくる時は、何か当てがあったんですか。
祥子 いえ、まったくなくて。雑誌で調べて、自分でオーディションに応募しましたね。
テリー 自分で探したんだ。
祥子 「面接をしたい」と言ってくださった事務所があったので、それをきっかけに出てきました。
テリー 生活は大変だったでしょう。駆け出しの芸能活動でそんなにお金は入ってこないから。
祥子 はい。だからコンビニと居酒屋でアルバイトをしていましたね。
テリー 水商売は?
祥子 行かなかったんです。性格的に閉じるところがあるので、男性に向けて接客するのは向いていないと思って。言い寄られると、最初は合わせられるんですが、ふとした瞬間に冷めてしまうと、まったく連絡を取りたくなくなってしまうんです。
テリー 心のシャッターが閉まるんだ。怖いねえ。
祥子 アハハハハ。
テリー 祥子さんにある日急にシャッターを降ろされた男性って、3人くらいはショック死してるんじゃないかな。怖い子だね。
祥子 そこをまた開けてくださる方が、きっと私の運命の人かな、と思っているんですけど(笑)。
テリー なるほどねぇ。それで、しばらくアルバイト生活は続いたんだ。
祥子 舞台をやるようになってからは、バイトも長く働くのが難しくなってしまうので、大変でしたね。
テリー 劇団なんて、さらにお金がなさそうじゃん。
祥子 そうなんです。お稽古中はバイトがまったくできないですし。長く休むと、「もう来なくていい」と言われるので、定期的にバイトを変えていましたね。
テリー でもさ、コンビニのアルバイトじゃ追いつかないでしょう。パトロンとかいなかったの? そんなにきれいなんだから、できるでしょう。
祥子 そうですね‥‥。う、うーん‥‥。
テリー その反応は、いたんだな。
祥子 フフフ、思い出せば、すてきなおじさまもいたような‥‥(笑)。
テリー ハハハ。そんな存在がいたっていいと思うよ。バイトだけじゃ、どうしたって苦しいし。旅行とか連れていってくれた?
祥子 国内には一緒に行きましたね。いろんな体験ができました。同じ年頃の男性ではできない、熟した方ならではの‥‥。
テリー 年上の人は、これまでの恋人とどんなふうに違ったの?
祥子 若い方は勢いというか、力任せというか、パワー系で攻めてくるので。
テリー それは夜の話?
祥子 はい(笑)。年上の男性は技術もありますし。あとは優しくかわいがってくれるので。
テリー 熟年男性のほうが自分には合ってる?
祥子 そうですね。いい子いい子されているほうが。
テリー でも、たまには若い荒々しい男もいいと思わない?
祥子 そういう気持ちの時もあります(笑)。
テリー 若い人の気分の時はどうするの?
祥子 やっぱりまずはお食事に行って、お酒を飲んで、一緒に歩きながら近くのホテルで。
テリー 自分の家には呼ばないタイプなの?
祥子 当時はお見せできるような部屋には住んでいなかったので、ちょっと恥ずかしかったですね。
テリー あ、なるほどね。どんなホテルに行ったの?
祥子 シティホテルではなく、ラブホテルで。
テリー ラブホかー。いいなぁ、何十年も行ってないぞ(笑)。東京はいろんなところにあるしね。オススメの場所とかあるの?
祥子 横浜がいちばん好きでしたね。温泉があるホテルがあったんですよ。
テリー ラブホなのに、温泉がついてるの? 長居しちゃうじゃない。
祥子 そうなんです。ゆっくりできます。
テリー それはする前に温泉に入るの?
祥子 はい。一緒に入って。お風呂場でも発展したりですとか‥‥。
テリー いいなあ。俺も発展したい! でも何かふやけそうだな、ゆったりしすぎて(笑)。
祥子 フフフ。