広末涼子が降板した、NHK大河「花燃ゆ」の主人公を演じている井上真央。彼女の人気を不動のものとしたのが、現在交際中の嵐・松本潤と共演した「花より男子」(05年・TBS系)だった。
主人公・牧野つくしは井上のハマリ役だったが、彼女に決まるまでは、ヒロインどころか番組自体が二転三転したという。
すったもんだの出発点は、05年10月クールでTBSが「のだめカンタービレ」のドラマ化を企画したことだった。
上野主演の「のだめ」といえば、06年10月からフジテレビの「月9」でドラマ化され、後に映画化されるほど大ヒットした。ではなぜ、同じ上野主演でありながら、TBSでは実現しなかったのか? キャスティング事情を知るドラマ関係者が明かす。
「実は、上野の相手役がV6の岡田准一ということに、原作者が首をタテに振らなかったのです。タイトルにあるように『のだめ』が主役のはずが、設定を変更して岡田を主役にしろという要望にキレてしまった」
このため、TBS版の「のだめ」は頓挫したが、その代案となったのが、かつて映画化もされた「花より男子」だった。
「さすがに、上野をスライドさせるわけにはいかず、代わりに抜擢されたのが、TBSの昼ドラ『キッズ・ウォー』で人気だった井上でした。ゴールデンでの主役に誰もが不安を感じていましたが、平均視聴率20%を超えるヒット作になり、ピンチヒッターと思えぬほど大化けしました」(前出・ドラマ関係者)
批判だらけだった井上の「牧野つくし」役も、成功してしまえば「あの気の強さはぴったり!」と賛辞に変わった。また、上野の「のだめ」も大絶賛されたことから、この勝負はまったくの互角と言えそうだ。
とはいえ、井上の代役出演がなければ松潤との交際もなかったかもしれないと思うと、二人の「結婚」はもはや必然なのかもしれない。